このページでは、多くのショアジギンガーが一度は悩むであろう「メタルジグにトレブルフックは必要なのか?」という疑問の答えを導き出していきます。
付ける意味やトレブルフックを装着したときに考えられるデメリットについてなど、色々僕的な見解を書いていきたいと思いますので、どうぞ参考までに。

目次
トレブルフックとアシストフックを知っておこう

メタルジグは基本的に前方アイに「アシストフック」、後方アイに「トレブルフック」を装着します。購入時にアシストフックもトレブルフックも付いている状態のものもありますし、そもそもフックが付いてない状態で売られてるメタルジグもあります。
そもそもトレブルフックというのは、↑図のように、針が3本に枝分かれしているもので、ルアーフィッシングでは最もポピュラーと言えるフックです。

一方の「アシストフック」ですが、↑図のように針が1本付いているタイプのもので、文字通り従来は「アシスト役」として取り付けるフックです。
しかし、メタルジグの場合はアシストとしてではなく、メインフックとして「アシストフック」を付けることになるので、覚えておいて下さい。(トレブルフックを外すことはあっても、アシストフックを外してはダメ)
トレブルフックを付ける意味
- フッキング率が上がる
- 根魚などのHIT率が上がる
トレブルフックはぶっちゃけた話「付けても付けなくてもよい」、要するにどっちでもいいフックなのですが、後方アイへトレブルフックを付けることによるメリットが2つありますので、ここで紹介しておきます。
後にデメリットを紹介しますが、デメリットよりもメリットが勝ってると感じるなら(トレブルフックを)装着しても良いでしょうし、メリットよりもデメリットが勝っていると感じるなら、深く考えずに「アシストフックだけ」でメタルジグでの釣りを楽しんじゃいましょう。
フッキング率が上がる
アシストフック+トレブルフックの場合、単純計算で「4本の針」が付いていることになります。極端な話、アシストフック1本のときに比べ、トレブルフックを付けたときのフッキング率は4倍になる計算となり、簡単な話、「バラすことが少なくなる」ってこと。
なので、アシストフックだけでの釣りでは「バラしが多発する・・・」って場面でトレブルフックを装着すると、これまでのバラしが嘘のように失くなることがあるので、ぜひ試してみて下さい。
根魚などのHIT率が上がる
青物の場合、メタルジグの前方、もしくは腹部をめがけてバイトしてくることが多く、ほとんどの場合トレブルフックではなく、前方にあるアシストフックに針掛かりすることになる。
逆に言うと、青物の場合は「トレブルフックがあってもなくてもそれほどHIT率は変わらない」ことになります。
しかし、メタルジグに好反応を見せるのは何も青物だけではなく、カサゴやハタなどの「根魚」も頻繁に釣れます。このような根魚の場合、青物のように回り込んで捕食する行動は取らず、下から食いあげるようなバイトが凄く多い。
なので、アシストフックのみで釣りをしていると、アタリはあるけど全然針掛かりしない・・・ってことがよくあるので、根魚のHITも考慮しつつ釣りを楽しむのであれば、間違いなく【トレブルフックは付けたほうがいい】となります。
トレブルフックのデメリット
- 根掛かりが多くなる
- エビになりやすい
- ネットイン時の手間が増える
トレブルフックを付けるメリットは前項でお話しましたが、良いことがある反面、悪いこと(デメリット)も当然あります。僕が思う【トレブルフックを付けることによるデメリットが2つ】あるので、ここで紹介しておきます。
根掛かりが多くなる
メタルジグを使った釣りは、どうしてもボトムコンタクトが多くなってしまいます。砂地など、根掛かりリスクが少ないエリアだとまだしも、岩礁帯など、根掛かりリスクがとても高いエリアで釣りをする場合、トレブルフックではどうしても根掛かり頻度が高くなってしまう傾向にあります。
単純に針が多い分、何かしらの障害物に引っかかる可能性が上がりますからね。
根掛かりは時間的ロスも金銭的ロスも凄く大きいので、あまりに根掛かりが頻発するエリアではトレブルフックを外し、アシストフック1つで釣りを楽しむほうが何かと無難です。
エビになりやすい
メタルジグはただ巻きでも良く釣れるルアーではありますが、基本的にはジャカジャカとアクションを付けた釣りを展開することが多いアイテムです。
そのため、フックの数が多くなればなるほどラインとフックが絡まる「エビ」になりやすいのです。エビったメタルジグでは釣りになりませんので、回収する時間や絡みを解消する時間のロスを考えると、あまりにエビが頻発するときは【フックの数を減らす】ことを検討したほうが良いですね。
要するに、トレブルフックは外しちゃえ!ってこと。
ネットイン時の手間が増える
フックの数が多くなれば、ネットイン時に網へフックが引っかかったり、魚のボディに針が刺さりまくったり、何かと面倒事が増える傾向にあります。
また、魚をネットへ入れるときにフックが絡まってしまい、せっかくHITした魚をネットイン時にバラしてしまう・・・ってのはよくある話ですし、恐らくベテランジギンガーであれば誰しも一度は経験していることだと思います。
僕はトレブルフックを付けないことのほうが多い
僕の場合、メタルジグにはトレブルフックを付けず、アシストフックのみで釣りをすることが多いです。僕がメタルジグを使うときのメインターゲットは「青物」だし、釣行の多くが岩礁帯広がる地磯での釣りとなるので、トレブルフックを付けるメリットがほとんどないのです。
ほんと、トレブルフックを付けると根掛かりが頻発しますからね、無駄でしかない。
ただ、堤防やサーフでショアジギングを楽しむ場合は、根魚、シーバス、チヌ、エソ、とにかく何でもこいや!スタイルで釣りをするので、敢えてトレブルフックを装着することも多いです。
このように時と場合によって、トレブルフックを使うか使わないかを決めることが効率的だと思うので、そんな感じで付けたり外したりして貰えればと思います。
また、ジグパラのように購入時からアシストフックとトレブルフックが付いた状態のメタルジグもあります。費用対効果も抜群ですし、いちいちフックを付け替える必要性もないので、タックルボックスに1つか2つ忍ばせておくだけで、何かと捗りますよ!
以上、メタルジグとトレブルフックのアレコレでした!
果たしてトレブルフックは必要かな?