海に住む魚は「潮の流れ」によって行動を変える傾向があります。そのため、潮回りを知るということは魚の動きを知ることとなり、魚の動きを知るということは、釣れるタイミングが分かり、釣果を伸ばせる鍵となることは間違いありません。
今回は、ショアジギングでのメインターゲットとなる「青物」が釣れやすい潮回りについて僕の持論を徹底的に書きなぐっていくので、どうぞ参考程度に見て下さい。

目次
僕の場合、大潮でも小潮でも、とにかく釣りに出かけるようにしている

ベテランの釣り師になるほど「ワシは潮回りが悪い日は釣りに行かん!!」という人が多くなるけど、個人的にはその考え方自体を否定してるよ。
もちろん良い潮回りのときに釣行すれば良い結果に巡り会える可能性は高くなるけど、潮回りが悪い日の釣行で良い思いをしたことが何度もあるから、ぶっちゃけ「潮なんて気にしなくてもいいんじゃね?」って思ってる。
話しの骨を折るような事を言いますが、個人的には「潮周り」をそれほど重要視していません。重要視していないと言えば語弊があるので言い直すと「潮は大事だけど、どんな潮であっても気にせず釣行している」のですよ。
もちろん、魚が釣れる潮、反対に全く釣れない潮があるのは事実なのですが、釣りは趣味として楽しむものであり、釣れる釣れないよりも、【釣りに出かけられる】ことが幸せであり、釣果だけが全てじゃないんじゃないかな?というのが本音です。
なので、大潮だろうが小潮だろうが長潮だろうが、気にせずショアジギングを楽しみに海へ出向きますし、「今日は小潮だからうんたらかんたら・・・」と講釈ばかり垂れ流す人とは距離を置くようにしています。釣れない潮回りのときには、釣れないなりの発見が色々ありますからね、ほんと勿体無いんですよ、潮回りだけは気にしすぎることは・・・。
ちなみに、もう一つ話しの骨をバキバキに折るような話をしますが、大潮でも小潮でも若潮でも中潮でも長潮でも、釣れるときは釣れます。小潮でも爆釣することがありますし、反対に中潮や大潮でも全く釣れない・・・ということもよくあるため、潮回りなど当てにするほうが間違いなのです。
潮の動きが大きい日ほど魚の活性が高いのは事実だが、だからといって中潮や大潮の日ばかりに青物が回遊している訳でもない
上げ潮と下げ潮を知る

潮回りに関係なく、「上げ潮」と「下げ潮」という言葉があります。この上げ潮、下げ潮を知ることでショアジギングでやるべき戦略が変わってくるので、ぜひ知っておいて下さい。
上げ潮というのは、干潮→満潮に潮が動いているタイミングの事を指す言葉であり、海から川に向かって潮の流れが発生しています。一方の下げ潮は満潮→干潮に潮が動いているタイミングで、川から海へ潮の流れが発生しています。
ベイトフィッシュの動向を予測する
海の魚は潮の動きに敏感で、潮の流れと共に生息エリアを変える傾向にあります。特にベイトフィッシュのような小さく遊泳力の低い小魚の場合、潮の流れに乗って移動を繰り返しています。
ということは、上げ潮のときは海から川に向かって潮が流れている訳ですから、ベイトフィッシュは岸寄りに流れてきます。反対に下げ潮の場合、川から海へ潮が流れるので、沖へ沖へとベイトフィッシュが移動することになる。
青物は基本的に餌となるベイトフィッシュの動きに合わせて回遊ルートを変える傾向にあるので、ショアジギングで青物が釣れる絶好のタイミングは、ベイトフィッシュが接岸してくる「上げ潮」のタイミングだということになりますね。
下げ潮でベイトフィッシュがルアーの届かない沖へ移動してしまうと、同時に青物も射程範囲外を回遊することになるので、必然的に【釣れない】ことが多いのです。
どうしても潮回りを気にして釣行時間を決める場合は、下げ潮の時間帯よりは上げ潮の時間帯のほうが遥かに釣れる可能性が高くなるので参考までに。
潮が動き出すタイミングが大事
青物を含むフィッシュイーターは、何かしらの変化があるときに活性が高くなる傾向にあります。例えば、【潮が動き出すタイミング】もその内の一つ。
例えば、上げ潮から下げ潮に変わるタイミングだと、それまで岸寄りにいたベイトフィッシュが一斉に沖へ沖へと移動を開始するときがあります。青物はこのタイミングを見逃しません。
特に魚の活性が上がる「まずめ」の時間帯と潮が動き出すタイミングが被れば最早最強。青物を含むフィッシュイーターの活性は留まるところを知らず、アチコチでボイルやナブラが立つお祭り状態になることも珍しくないです。
関連ページ→ショアジギングの時合について
とにかく青物が釣りたい!って人は、この潮が動くタイミングとマズメが被るタイミングで釣行してみて下さいね!
相手は自然の中で優雅に暮らす魚であり、人間の常識はまかり通らない。絶対はないということを知り、とにかく釣りにでかけよう

そもそも、潮回りがどう、この時間帯は魚の活性が上がる、魚の習性は・・・というのは人間が作り出した幻影であり、エゴであることを知りましょう。
相手は生存競争激しい自然界で生きている魚であり、僕たち人間がその全てを知るなんて無謀にも程がある話なのです。ですので、ウダウダ講釈を垂れ流す前に、釣りへ出かけて魚の動きを生で知るほうが、何かと効率的って訳。
この動画を見て下さい。これは僕が撮影したハマチのナブラなのですが、これ、ド干潮の潮止まり、しかも昼の1時に起こった出来事です。(誤って動画削除してしまいました・・・)この後も1時間に2〜3回頻度で大規模なナブラが出現し、周りのアングラー全員がクーラーボックス満タンになるほどの青物をゲットしていました。
このように、一般的には「釣れない」と言われてる条件下でも、場合によっては爆釣できるチャンスタイムが訪れることはそう珍しいことでもないので、ぜひ潮回りなんて気にせず、空き時間でショアジギングを楽しんでみて下さい。
以上、ショアジギングにおいて青物が釣れやすい潮回りについてでした。
俺たちは潮の動きと共に暮らしてるんだぜ