このページでは、ショアジギングで使うべき「メタルジグの重さ」について、アレコレお話していきます。「何グラムのメタルジグを使えばいいか分からない・・・」そのような人は、ぜひ参考までに。

目次
まずはロッドのルアーウエイトを確認
専用のショアジギングロッドで楽しむ場合も、シーバスロッドやエギングロッドを代用してショアジギングを楽しむ場合も、まずは「そのロッドが持つ上限(推奨)ルアーウエイト」を必ず確認するように下さい。
例えば20〜60gの幅で扱えるロッドもあれば、50g〜100gと重たいジグしか使えないロッドもありますし、反対に5〜20gまでしか扱えないライト寄りなロッドもありますからね。このように、使うロッドによって扱える「メタルジグの重さ」が違うため、十分注意して下さいね。
20〜60gのメタルジグを使うことを推奨ルアーウエイトとしているロッドで、仮に80gのメタルジグをキャストするとなれば、飛距離は落ちるし精度も落ちる、下手すりゃロッドが壊れてしまうことだってあります。
そのロッドで使えるメタルジグの重さを考慮しておこう
メタルジグの重さを決めるときの色々

使用するメタルジグの重さを決めるときは、使用環境や使用条件により色々考えてみてね!
- 水深によって決める
- 根掛かりの有無
- 潮の流れ
- 飛距離が欲しいとき
水深によって決める
水深が浅いフィールドでは「(20g〜40gの)軽めのメタルジグ」、反対に水深が深いエリアでのショアジギングでは「(50g〜100g程度の)重たいメタルジグ」を使うのがベストです。
単純に沈下スピードによる時間のロスを排除する効果があり、スピード感が重視されるショアジギングにおいて、「手返しの良さ」は大きな武器となります。ボトム着底までに1分かかるのと、30秒で着底するのでは時間の観点から見ると大きなプラスとなりますからね。
例えば、水深が20m以上あるフィールドで、20gのジグを使うとしましょう。恐らくボトムへ沈めるまでに30カウント以上の時間がかかりますし、潮流によれば1分以上かかるときもあるでしょう。
では、60gのメタルジグではどうでしょうか?単純に重さが倍になるので、沈下スピードも倍速となり、ボトム着底までの時間を劇的に短縮することができます。
着底までの時間を短縮できるということはキャスト回数が多くなり、キャスト回数が多くなるということは魚との接触機会も多くなるということなので、結果として釣果に好影響を与える・・・といったメリットが生まれますので、総合的にプラスになる・・・ということですね。
フィールドの水深と、ボトム着底までの時間を考え、メタルジグの重さを決めよう
根掛かりが頻発する場合
メタルジグを用いた釣りは、どうしても「ボトムとのコンタクト」を避けることができません。そのため、どうしても根掛かりが多くなってしまう傾向にあるんですよね・・・。特に、根の荒いテトラ帯や地磯などでショアジギングを楽しむときは、【1日に5個のメタルジグを失くした・・・】なんてことはよくある話。
根掛かりは時間ロスのダメージも大きくなりますし、精神的ダメージも大きい、更に金銭的にもダメージも大きくなるため、最早何一ついいことがありませんからね。なるべく防ぐに越したことはありません。
ショアジギングで根掛かりが頻発して起こってしまう・・・そんなときは、一つの原因として【メタルジグが重すぎる】ということが考えられるため、今使っているメタルジグ少しウエイトを落とし、試してみて下さい。
60gを使って居るなら50gのメタルジグに変えてみる・・・こんな感じですね。
メタルジグが重たくなればなるほど、根掛かりリスクが高くなる
潮の流れで決める
海は常に流れており、フィールドによってはまるで増水時の川のような激流エリアもあります。潮の流れが爆速に速い場所では、メタルジグが潮に流され「いつまで経っても着底しない・・・」そんなことも考えられるため、メタルジグの重さを調整し、上手くマッチングした状況を自らの手で作り上げる必要性があるんですね。
例えば、潮が爆速で流れている【激流エリア】でショアジギングを楽しむ場合、20gや30gの軽いジグでは永遠に流れに乗せられ、いつまで経ってもボトムに着底させることができない・・・といった事があるんですよ。
メタルジグが潮に流されてしまい、隣で釣りを楽しんでいるアングラーとお祭り騒ぎを起こす可能性もありますし、ボトムを取れないということは、魚が釣れる機会を逃してしまうことにも繋がるため、このような場合は【重いメタルジグ】を使用し、一気にボトムまで落としちゃいましょう。
※場所によっては100gのジグでやっとボトムが取れる・・・みたいなところもあります。
飛距離が欲しいとき
メタルジグを重くすればするほど飛距離が伸びる・・・という訳でもないですが、例えばロッドの推奨ルアーウエイト上限が80gの場合は、60g〜80gのメタルジグを使うほうが「飛距離を稼げるんじゃないかな?」というのが本音です。
当然、40gのジグよりは80gのジグのほうが飛距離が出る傾向にあるため、「魚がいる場所まで5mほど飛距離が足りない・・・」そんなときは、迷わずメタルジグのウエイトを重たくするのが一番です。
ただし、メタルジグの重さが増すほどキャストの難易度が高くなり、キャストスキルの足りていない人は「反対に飛距離が落ちる」ということも考えられるため、その辺りは注意しておきましょう。
魚種によって重さを使い分ける

狙うターゲットによって、メタルジグの重さを調整することも大事だよ!例えば15cmぐらいのアジを釣るのに、100gのメタルジグは必要ないよね?
■青物を狙う場合
青物メインでショアジギングを楽しむときは、出来る限り「色々な重さのメタルジグ」を持ち込むほうが何かと捗ります。個人的には、「20g〜80gまでのジグ」をカラー別に揃え、最低でも10個以上はフィールドへ持ち込むことにしていますね。(車に予備のストックを20個ぐらい置いてある)
青物は常に回遊待ちの釣りになるため、その場の水深、潮流、青物が回遊する場所によって、メタルジグの重さを使い分けることが大事な要素となりますからね、幅広く引き出しを用意しておくことが大事です。
■シーバスを狙うとき
シーバスゲームでメタルジグを好んで多用する人は稀かもしれませんが、実はよく釣れるんですよ。特にデイゲームではその威力を発揮し、岸壁に沿ってメタルジグを落とし込む、所謂【岸壁ジギング(参考→岸壁ジギングとは?)】をすることで、とんでもない釣果を叩き出すことも。
シーバス狙いでは20〜30gのメタルジグがあれば十分です!
■根魚やアジ、メバルなどの小さな魚を狙うとき
ガシラやアコウなどのロックフィッシュや、アジ、メバルなど、比較的サイズの小さな魚をメタルジグで狙う場合は、3〜10g程度のメタルジグがベストです。あまりに大きなジグを使うと目に見えて釣果が少なくなる傾向にあるため、サイズが小さく高比重なタングステン製のメタルジグを使うのも戦略の一つ。
メタルジグは、狙う魚種により異なる重さを用意しておこう!
以上、メタルジグの重さを決めるときの色々でした。