ショアジギングは「如何に飛距離を伸ばすか」ということも、釣果を伸ばすための一つの要因となります。そのため、飛距離を伸ばすためのコツを知っていることは非常に大きなアドバンテージとなるため、ぜひ会得しておきたいところです。
このページでは「ショアジギングでメタルジグが思うように飛ばない・・・」と、飛距離が出ないことでお悩みのアングラー向けに、「ショアジギングで飛距離を伸ばすコツ」についてお話していきますので、ぜひ参考までに。

目次
飛距離を伸ばすために意識したい6つのポイント
- ロッドを長くする
- リールを大きく
- ラインは細く
- キャストの上達
- メタルジグのウエイト
- タングステンを使う
ショアジギングのメインターゲットは、普段は遥か沖を猛スピードで回遊している「青物」となるため、より遠く(沖)までルアーを届けられるということは、釣果を伸ばすための大きなアドバンテージとなります。
飛距離がたった1m違うだけで釣果に物凄い差が出ることはよくありますし、ナブラが立ったとき「後少しで届くのに・・・」ということもよくある話です。そんなときに、飛距離を伸ばす対策さえ取ることができれば・・・釣果が伸びること間違いなしです!
当然、世の中の物理法則に従わないような飛距離(200mとか300m)まで伸ばすことは不可能ですが、80mを→90m、90m→100m程度であれば現実的な範囲ですので、まずは現段階の飛距離+10mを目標に色々やってみましょう。
1mでも多くの飛距離を稼げることは、ショアジギングでの大きな武器となる
ロッドを長くする

ロッドの長さが長くなればなるほど、飛距離が伸びる傾向にあります。単純に高い位置を起点にキャストすることができるし、(短いロッドに比べて)しなりを有効活用できる分、より遠くへ届かすことができるのです。
何事も限界がありますが、ショアジギング用ロッドであれば9ft〜12ft内でのラインナップが多いので、現段階で9ftを使ってるなら10ftに変えてみる・・・みたいな感じで、長さを変えてみることで飛距離を数メートル以上伸ばすことが可能です。
ただし、自分のキャストスキルに合わないレベルの長さ(要するに投げにくい長さ)の場合、逆効果になることも考えられるため、その辺りは要注意です。ツリイコ編集部では、サーフショアジギングで10ft〜11ftのロッドを駆使し大遠投している人が多いので、大体の参考までに。
ロッドの硬さも飛距離に影響する!?
ショアジギングロッドには、MH(ミディアムハード)やH(ハード)など、硬いロッドから柔らかいロッドがラインナップとして揃っていることが多いですが、飛距離を伸ばすことだけを考えるのであれば、硬すぎるロッドよりは、比較的柔らかいロッドのほうが飛距離を伸ばせる傾向にあります。
もちろん、柔らかすぎるロッドではしなりが大きくなりすぎ逆効果になることも考えられますが、ショアジギングロッドのMHクラスの竿ともなると、柔らかすぎず硬すぎずを実現してくれていますので、60g程度までのメタルジグをキャストすることがメインとなるのであれば、Hクラスのロッドよりも、MHクラスのロッドをオススメします。
特に、これからショアジギングを始めるような初心者の人にとって、Hクラスの硬さはキャストに難が出ますので、まずはMHの硬さでなれてから、徐々にシフトしていくことが理想的ですね!
硬すぎるロッドでは、思うような飛距離を実現できない(可能性が高い)
リールは大きいものを
リールにはシリーズ毎に沢山の番手(大きさ)がラインナップされています。番手が大きくなればスプールが大きくなり、スプールが大きくなれば飛距離が伸びる傾向にあるため、なるべく大きな番手を使い、少しでも飛距離を伸ばしていきましょう。
ショアジギングだと4000番クラス以上(シマノ基準)のリールを使うことが多く、普段は4000番を使い、飛距離が必要な場合は6000番に変える・・・など、使い分けることで何かと便利なので、参考までに。
ただし、ロッド同様あまりにも大きなリール(8000番など)では逆効果になることも十分考えられるので注意して下さい。要は【ロッドとのバランスを考慮し、リールの番手を選ぶ】のが一番だということですね。
ラインは細く
飛距離を伸ばすことだけを考えるのであれば、ラインは限りなく細いものを使いましょう。細くなればなるほど摩擦の関係上ラインの放出がスムーズになり、結果として飛距離が伸びます。
例えばPEライン2号をメインに使っているのであれば、1.5号に変えてみる。など、ほんの少しの差が大きな飛距離向上に繋がることになるため、できる限り最低ラインの細さでショアジギングに挑みましょう。
ただし、飛距離を気にするあまり、PEライン0.8号や、0.6号などの【あまりに細いライン】を使ってしまうと、ラインブレイクしてしまうリスクを高めてしまうことになります。何事もバランスが大事なので、その辺りの調整を抜かり無く調整するのが一番です。
少しラインを細くするだけで、目に見えて飛距離が伸びることもある
キャストの上達
ショアジギングロッドは自重が重くなっているため、力任せにフルキャストしている人を見かることがよくありますが、そのキャスト方法は間違いであり、力任せにキャストしたところで「飛距離の向上」は望めませんので注意して下さい。
人間とは非力なもので、自らの力だけでは遠くへルアーを飛ばすことすらままなりません。なので、文明の利器でもあるロッドの恩恵に授かり、その力を存分に活用することで飛距離を伸ばすことが理想的なんですよ。
具体的に言うと、力任せにキャストするのではなく、「ロッドのしなりと反発を使ってキャストする」のが大事な要素となります。垂らしを1m以上とり、弧を描くように海へ投げ飛ばす・・・

凄く下手くそな絵で申し訳ありませんが、こんなイメージでキャストするのが理想的です。
メタルジグの重さを変える
単純に、メタルジグの重さを変えることで飛距離を伸ばそう!という考えです。安易な考えではありますが、確実に飛距離を伸ばすことができる方法なので、「後ちょっとだけ飛距離が欲しい・・・」そんなときは、メタルジグの重さを調整し、飛距離を稼いでいきましょう。
40g→60gに変えるだけで、プラス10mほど飛距離が向上することもありますからね、侮れません。
ただし、ロッドには「推奨ルアーウエイト」が設定されており、要するに「この範囲内の重さでキャストすることでロッドのパフォーマンスをフルに発揮できます」というものです。
例えば推奨範囲が30〜60gだった場合、20gのメタルジグでも、80gのジグでもロッドの力を出し切ることはできない・・・という感じですね。あくまで推奨範囲のため、細かく気にする必要性は全くありませんが、そのロッドにあった重さのメタルジグを使うことで「飛距離を伸ばすことができる」というのは間違いない事実なので、ストイックに考えるべき点でもありますね。
タングステンのジグを使う
一般的なメタルジグは鉛で作られていますが、中にはタングステン製のメタルジグもあります。タングステンとは・・・
タングステン(独: Wolfram [ˈvɔlfram]、羅: wolframium、英: tungsten [ˈtʌŋstən])は原子番号74の元素。元素記号は W。金属元素の一つ。
原子量は183.84である。銀灰色の非常に硬く重い金属で、クロム族元素に属する。化学的に安定で、その結晶は体心立方構造(BCC) を持つ。融点は 3380 °C で、沸点は 5555 °C 。比重は19.3。希少金属の一つである。
引用:wikipedia
正直この説明を見ても何も分かりませんが、大体で認識しておけばオッケーです。
簡単に言うと、タングステンは鉛に比べて高比重となっています。例えば同じ7cmのメタルジグを比べてみると、鉛だと20g、タングステンだと30gと、同じ大きさでも重さに差がでるのです。
そして、仮に10cmで30gの鉛製メタルジグと、7cmで30gのタングステン製メタルジグの飛距離を比べた場合、後者のほうが圧倒的に飛距離を伸ばせる傾向にあります。フォルムが小さいほうが空気抵抗が少なくなりますからね、同じ重量であれば、小さい物体のほうが良く飛ぶのです。
結論を言うと、鉛製のメタルジグよりは(同じ重量だと)タングステン製のメタルジグのほうが圧倒的に飛距離を稼げる傾向にありますよ!という話です。
(値段が高くなるけど)タングステン製のメタルジグを使い、より遠くにいる青物に対しアプローチをかけていこう!
以上、ショアジギングで飛距離がでないときのアレコレでした。
果たして俺のとこまで届くかな・・・?