今回は、メバリングを楽しんでいるときに夜光虫により海がキラキラグリーンに輝いているときのお話です。一般的に【夜光虫がいるときは魚が釣れない】とは言われていますが、果たしてその真相は如何に。

そもそも夜光虫ってなんなの?

定期的に釣りを楽しんでいる人であれば一度は目にしたことがあるとは思いますが、仕掛けやルアーを海に投げた瞬間、飛び散るようにグリーンに発光するアレの正体が【夜光虫】です。
夜光虫とは
ヤコウチュウ(夜光虫、Noctiluca scintillans)は、海洋性のプランクトン。大発生すると夜に光り輝いて見える事からこの名(ラテン語で noctis ‘夜’+lucens ‘光る’)が付いたが、昼には赤潮として姿を見せる。赤潮原因生物としては属名カナ書きでノクチルカと表記されることが多い。動物分類学では古くは植物性鞭毛虫綱渦鞭毛虫目、最近では渦鞭毛虫門に、植物分類学では渦鞭毛植物門に所属させる。一般的な渦鞭毛藻とは異なり葉緑体は持たず、専ら他の生物を捕食する従属栄養性の生物である。
Wikipediaによると、こういうことだそう。難しいことは何一つ分かりませんが、【夜光虫=赤潮】であり、発生すれば魚達にとって気持ち良い環境ではない・・・ということだけは分かりますね。
とにかく、海がグリーンに発光しているときは「夜光虫が発生しているんだな・・・」ぐらいの認識で大丈夫かと。
難しいことは専門家に聞いてね
夜光虫が発生しているときはメバルが釣れない?

少しは警戒しちゃうよ
夜光虫=赤潮だということは、水温が急激に上がりプランクトンが異常発生しているということになり、海中の酸素濃度が低下している状態になる訳ですが、そうなれば当然海に住む魚たちは「酸素が少なくて苦しい・・・」と、つまり酸欠状態に陥ってしまいます。
こうなるとメバルを含む魚たちは「より酸素の多い場所」へ移動することになり、夜光虫が大量に発生すればするほど、その場所から居なくなってしまう可能性がでてくるんですね。苦しいのが嫌なのは、人間も魚も同じですから。
また、夜光虫は文字通り「夜に光り」ますので、ルアーを通すとその周りが不自然に光ってしまいます。
その不自然な光はメバルを警戒させてしまう要因となってしまい、結果として【釣れなくなってしまう】可能性が高くなってしまう・・・というのが、【夜光虫がいるときはメバルが釣れない】と言われている所以です。
では、釣り場が夜光虫で溢れかえっているときは「諦めて帰宅したほうがいいのか?」と問われれば、決してそうではありません。
夜光虫が発生しているときでもメバルは釣れますし、むしろ【夜光虫いるほうが釣れるんじゃね?】ぐらい爆釣することもあるので、すぐに諦めるのではなくとくかく挑戦してみる姿勢が大事。
夜光虫がいても普通に釣れる
夜光虫がいるときのメバリング攻略法

夜光虫がいるときはこう攻める!
【夜光虫がいるときでもメバルは普通に釣れる!】とは言ったものの、安定した釣果をあげるためにはちょっとしたコツが必要です。大したことではないのですが、夜光虫がいるときはルアーの周りが不自然に発光してしまうので、できる限り【光らせない】工夫が必要なんです。
キャスト後の着水前にサミングで勢いを緩めてやったり、ルアーの巻き速度はいつもよりゆっくり目にしてみたり、ハンドルを巻かずに漂わすようにルアーをドリフト(参考→メバリングのドリフト戦略)させてみたり、できることは色々ありますよね。
個人的によく使うのが、「フローティングミノー」を使った【巻き巻きストップ大作戦】です。ルアーはメバリング用プラグである、マグバイトのグレイシーを使うことが多いのでぜひ参考までに。

やり方は簡単で、ルアーがプルプルと動く程度のリトリーブスピードでハンドル5〜10回転ほど巻き、ピタッと止める。
するとフローティングミノーですからジワーっと10秒ほどかけて水面まで浮上しようとする力が加わるのですが、この止めているタイミングが【食わせの間】となり、ガツン!とメバルがバイトしてきます。
夜光虫が多く発生しているときにこのやり方を実践すると、何故かバコバコメバルがアタってくることがありますので、ぜひお試しを。正確な理由は分かりませんが、仮説としては「止めてる間は夜光虫による発光が少ないから」なのかなー?とは思っています。
夜光虫が多いときのメバリングは、フローティングミノーで攻略しよう!
以上、夜光虫がいるときのメバリングについてのお話でした。
夜光虫がいても諦めたら負け