今回は、「立ち入り禁止の釣り場」で釣りをする人が後を絶たない・・・という言葉を耳にしたので、立ち入り禁止の釣り場で釣りを楽しんでいる人に向けて色々書いていこうと思います。
【立ち入り禁止】って、文字通り「立ち入ってはダメな場所」って意味なので、そんな場所で釣りを楽しむなんて言語道断、マナーを守り、気持ちよく釣りを楽しみましょう。

目次
釣り場が立ち入り禁止になる理由を考えてみよう
まずは、なぜみんなのものである海なのに「立ち入り禁止」になってしまうのか、その理由を考えてみたいと思います。理由を知れば今現在立ち入り禁止の場所で堂々と釣りをしている人が意識を変えてくれるかもしれませんからね。
- 単純に危険だから
- テロを未然に防ぐため
- 釣り人のマナー違反
では、一つずつ簡潔に見ていきましょう。
単純に危ないから

下手すりゃ死んじゃうよ
釣りは自然の中で楽しむ趣味なので、時として「人間の理屈がまかり通らない」事故が起きてしまうことがあります。急な高波に飲まれてしまったり、急な突風で海に突き落とされたり、いつそのような事故に遭遇しても可笑しくないのですね。
実際、年間を通してみると釣りをしている最中に不運にも事故に合い命を落としてしまう人が沢山いますし、怪我をした人に関しては統計データを取るのが不可能なほど沢山の人が怪我をしていることだと思います。
で、本題ですが、釣り禁止になるような場所は【危険な場所】であることも一つの要因となっています。足場が低く定期的に波を被るような場所だったり、老朽化が進み足場が悪かったり、とにかく「釣り人が事故にあう可能性が高い場所」は立ち入り禁止とされていることが多いですね。
つまり「怪我したり死んじゃったりする危険があるから入っちゃいけないよ」と警告してくれている訳なんですが、残念なことにその警告を無視し立ち入ってしまう人が多く、事故に巻き込まれてしまう人が後を絶たないようです。
釣りは安全に楽しむ趣味であり、命をかけてまでするものではありません。魚を釣りたい気持ちと、死にたくない気持ち、最早天秤にかけるまでもありませんよね?
立ち入り禁止となっている危険な場所へ立ち入りことは絶対に止めておきましょう。
自ら危険に近づく行為は愚かでしかない
テロを未然に防ぐため

テロを防ぐため立ち入り禁止にされている釣り場もあるよ
世界には【ソーラス条約】とよばれる協定があり、具体的に言うと「海上における人命の安全のための国際条約」となります。詳しいことは専門家でないのでよく分かりませんので、よく詳しくはwikipediaを参考までに。
1912年のタイタニック号海難事故を契機として、船舶の安全確保のため救命艇や無線装置の装備等の規則を定める条約が1914年に締結された。これが初のSOLAS条約であるが、第一次世界大戦の影響で発効には至らなかった。
1914年条約に新たな安全規制を追加するなどの修正を加えた条約が1929年に締結され、1933年に発効した。その後も1948年および1960年に改正条約が結ばれた。
現在最新のSOLAS条約は技術革新に対応するための迅速な改正を可能とするなどの修正を加えた1974年条約であり、日本は1980年5月15日に加入した。
その後30回以上にわたり改正を経ているが、最近では2001年のアメリカ同時多発テロを契機に2002年に改正が行われ(改正SOLAS条約)、テロ対策として港湾関連施設についても侵入防止等の保安対策を強化することが義務付けられた。
最もソーラス条約の影響が出たのは2001年に起きたアメリカ同時多発テロの後で、テロ対策として規模の大きな港湾部の釣り場はほとんど立ち入り禁止となってしまいました。
テロ対策のためとは言え、通いなれた釣り場が立ち入り禁止になったときは凄く悲しい気持ちになりましたね。日本では現在100以上の港湾がソーラス条約によって立ち入り禁止とされていますので、釣行時は立ち入り禁止でないかを確認した上で足を運ぶようにして下さい。
テロを防ぐためなら仕方ない
釣り人のマナーが悪いから

釣り人、マナー悪すぎ
もうね、ほんとマナーの悪すぎる釣り人が多すぎます。平気でゴミを放置して帰りますし、夜中にも関わらず大声で騒いだり、駐車禁止エリアへ堂々と車を止めたり。
時には漁港にて漁師さんへ因縁をつけるような人を見かけることがあります。もうね、人として守らなければいけないルールすら守れていない釣り人があまりにも多いので、そりゃ釣り禁止(立ち入り禁止)にもなりますよね。
日本人が真面目で礼儀正しいなんて最早幻想なんじゃないか・・・そう思わざるを得ないほど釣り人のマナーが悪すぎるので、ほんと困ったもんです。
いや、体感的に8割以上の釣り人はしっかりマナーを守り釣りを楽しんでいるのですが、残り2割の釣り人がその人たちの努力を台無しにするレベルでマナー違反を犯しているんですよ、自分がよければそれでいい・・・そんな最低な人種がこの世の中には一定数いるのです。
ゴミを放置しない・・・なんて幼稚園児でも知っているマナーだよ
立ち入り禁止場所で釣りをすれば警察のお世話になることも

警察に捕まるかもしれないよ
立ち入り禁止の釣り場は文字通り【無断で立ち入ってはいけない場所】ですので、場合によっては警察のお世話になることも考えられます。立ち入り禁止場所への侵入は「軽犯罪法違反」となり、要するに犯罪ですからね。
軽い気持ちで立ち入り禁止の場所で釣りをしただけで犯罪者になってしまう・・・ってことも十分考えられるので、そうならないためにも立ち入っちゃダメな場所で釣りをするのは止めておきましょう。
立ち入り禁止場所で釣りをしてしまい軽犯罪法違反となった場合、まずは警察署に連行され調書を取られます。恐らく数時間は拘束されることになりますね。
その後、身元引受人として家族や同僚などに迎えにきてもらわねばならず、下手すりゃ立ち入り禁止の場所で釣りをしたために家族からの信頼を失ったり、会社にバレてクビになったり・・・ってことも十分考えられますので、その辺りを踏まえた上で【立ち入り禁止の場所では釣りをしない】と強く心に刻んでもらえればと思います。
立ち入り禁止エリアへの無断侵入は犯罪です
ルールを守らないとその内釣りを楽しむ場所がなくなるかも

どんどん釣り人の肩身が狭くなってくるよ
立ち入り禁止の場所で釣りをしたり、人に迷惑をかけるようなマナー違反を犯し続けていると、その内【釣りを楽しむための場所が大幅に少なく】なってしまうことも考えられますので、自分で自分の首を締めないためにもルールを守り釣りを楽しむようにしたいところです。
実際、ここ数年で立ち入り禁止となってしまった釣り場が沢山ありますからね、このままいけば10年後にはほとんどの場所で釣りができなくなってしまう・・・ということが懸念されますね。ほんと勘弁して下さい。
有料の釣り公園でしか釣りができない・・・そんな未来が待っているかも
以上、立ち入り禁止の釣り場に関するアレコレでした。
海はみんなのものだろ!という理屈は通用しないよ