今回は、釣りで「水温計」を使うときのお話。釣りで水温なんて計る意味あるの?そう考える人も多いとは思いますが、水温を知ることで魚の居場所を知ることができたり、魚の活性を推測できるようになったりしますからね、釣果に直接反映するような情報を得ることができるのですよ。
水温計は必須アイテム!まではいかなくとも、「あれば確実にプラスになるアイテム」であることは間違いない事実なので、ぜひご自身のフィッシングスタイルに水温計をプラスしてもらえればと思います。

釣りで水温計を使う意味

水温は水に手を付けることである程度の冷たさを把握することはできますが、水に手をつけるだけで「今日の水温は17度だ!」と完璧に把握できるような超人は極少数だと思います。
魚は常に水の中で生息している生き物ですから、例え±1度程度の水温変化であっても敏感に反応することがあるので、その場所の「確実な水温」を把握することは、魚の動きを予測するために必要不可欠な情報となるのです。
水温計を使うことで体感よりは確実な水温を測定することができ、「よりストイックに水温を計り、魚の動きを予測すること」で見えてくる何かは必ずありますので、ぜひ水温計を活用し、最大限の釣果を得るための試行錯誤をしてみて下さいね!
なくてもいいが、水温計があったほうが何かと戦略的に釣りを展開できるようになる
魚の活性が分かる

魚の適水温を知る
魚にはそれぞれ「適水温」というものがあり、適水温がバッチリなときは魚の活性が高くなり、適水温から離れていくほど「活性が低くなる」と言えるのです。
例えばアジであれば「20度前後」、メバルであれば「15度前後」、アイナメであれば「10度前後」と、魚によって好む水温にここまで差が出るのですね。これを釣りに反映しない手はありません。
例えばアジをルアーで狙う所謂「アジング」を楽しむときは、水温が20度に近づかない限りは思い描いたような釣果を得ることができなくなります。特にアジは回遊性のある魚で、適水温から離れた水温の場所には寄り付かない傾向にありますので、その場所の水温が分からないことにはゲーム自体が成り立たないのです。
水温を計ることで魚がいるかどうかも分かる
魚の居場所が分かる

魚の居場所を特定できるよ
魚は水温に合わせて生息場所をコロコロと変えている傾向にあり、海水温を知ることは「魚の居場所を知る」ことにも繋がります。どれだけ腕のある人がどれだけ最高の道具を使ったところで、その場所に魚がいない限りは釣れることがありませんからね。
釣りは場所が8割・・・そんな言葉もあるほど、「魚のいる場所を知る」ことは大事な要素なので、水温計を使い正確な水温を計り、魚の居場所を特定するようにすることをオススメします。
例えばメバルを例にとると、メバルは水温が低くなる秋〜春にかけては浅瀬に接岸してくる傾向にありますが、水温が高くなる夏〜の季節になると浅場でその姿を見る機会が少なくなり、より水温の安定する深場へ移動します。
つまり、メバルを釣るときは水温を把握し、狙うべき水深を意識することが大事な要素となる訳です。このように、水温を知ることで魚のいる水深までも推測することができるようになるので、「水温計が如何に釣りにとって大事なアイテムか」というのが分かりますよね。
魚は水温変化により生息場所を変えながら生きている
水温計の種類を知ろう

水温計には2つの種類があるよ
釣りに活用できる水温計は大きく分けて「落とし込んで使うタイプ」「デジタル水温計」、この2種類があります。どちらでもある程度正確(±1度ぐらい)な水温を計ることができますので、その特性を知り、ご自身のスタイルにあった水温計を選んで貰えればと思います。
■落とし込んで使う水温計
わざわざ落とし込まなくても使うことはできますが、そのやり方では手を伸ばして水面の海水温しか計ることができませんので、個人的にはラインに結束し、ちょい投げでボトム(底)付近の海水温を計るようにしています。
海面温度は水温が低くても、底付近は水温が高い・・・そんなことがよくありますからね。
■デジタル水温計
水に触れることなく海水温が図れるスグレモノ。一応防水加工が施されていますが、浸水には対応していないのでご注意を。ボタンを押すだけで海水温を計ることができますが、どうしても「海面の温度」しか計ることができませんので、ボトム付近の水温が知りたい・・・そんなときは「落とし込んで使うタイプの水温計」がオススメです。
2種類の水温計を使い分けよう
以上、釣りで水温計を使うときのアレコレでした。
水温を知ることで、様々な情報を得ることができるよ!