このページでは、これからシイラゲームを始めてみたい人、シイラを狙っているのに全然釣れない人、とにかく【シイラフィッシングに興味がある全ての人】に向け、(シイラの)基本的な釣り方についてお話していきたいと思います。
※ショア(陸っぱり)からルアーで狙う方法です

目次
シイラってどんな魚??
全世界の熱帯・温帯海域に広く分布し、温帯域では季節に応じて回遊を行う。日本近海でも暖流の影響が強い海域で見られ、夏から秋にかけては暖流に乗って北海道まで北上するものもいる。
引用:wikipedia
シイラは最大2mにもなる比較的大型の魚であり、温暖な海を回遊しながら暮らしています。トビウオが大好物であり、その他にもアジなどの小魚をメインに捕食してる肉食魚であり、ルアーにも果敢にアタックしてきます。音に超敏感な性質を持っており、例えばルアーが着水したときに鳴る「バシャン!」という音に非常に好反応を見せ、着水と同時にHITすることも珍しくありません。
四季のある日本では、水温が上がる5月〜11月に黒潮に乗り接岸してきますので、ショア(陸っぱり)から狙うのであれば、とにかく岸寄りをシイラが回遊するタイミングを見極めることが釣果を安定させるキーポイントとなります。逆に言うと、接岸のタイミングを逃せば全く釣れないってことも珍しくはないのでご注意を。
ちなみにショアから釣れるサイズは「60〜80cm」が一番多く、稀に1mを超える所謂メーターオーバーが釣れます。メーター超えシイラの引きは強烈で、一度味わうと【他の釣りに戻れないんじゃない?】ってぐらい楽しいファイトなので、ぜひその楽しさを体感してみて下さいね。
ショアからシイラを狙うときは釣れるポイントを絞り込むことが大事

日本近海で狙うシイラゲームは【オフショア(船釣り)】が基本であり、ショアから狙える範囲にシイラがコンスタントに回遊してくるポイントはそれほど多くありません。当然、シイラが回遊してこない場所で何度キャストしようとも、いないものはどうしようもなく、釣れることはないでしょう。
ですので、ショアからシイラゲームを楽しむ場合、【高確率でシイラが回遊してくる場所】に絞込み釣行する必要性があります。では、どのような場所がショアシイラゲームに適しているのかをまとめてみます。
- 沖堤防、沖一文字
- 黒潮の影響を受ける場所
- 水深があり、潮通しの良い場所
- 毎年シイラの釣果が出ている場所
より詳しい「シイラが釣れる場所」については別記事で書いてますので、そちらを参考にどうぞ。
釣れる時期や時間帯は?

■シイラが釣れる時期
冒頭でも軽く話したんだけど、シイラは暖かい海に生息している魚ですから、日本近海へ回遊してくるのは水温が高くなる5月〜8月がメインシーズンとなります。もう少し幅を広くすると5月〜11月までは釣れる可能性がありますので、ドシドシ狙ってみて下さい。
ただし、7月〜9月の所謂「ハイシーズン」だとシイラの群れの規模が大きかったり、群れの入れ替わりが激しかったり、とにかく沢山のシイラが回遊してくることが多いですが、5月とか11月などの微妙な時期は単発でウロウロしてるシイラが多かったり、群れが小さかったり、要するにシイラとの接触機会が少なくなるため釣れる可能性は低くなってしまいます。
本気でシイラゲームを楽しみたい場合、7月〜9月初旬までのハイシーズンを狙うことでいい思いができると思いますよ!
より詳しく→シイラが釣れる時期について
■シイラが釣れる時間帯
シイラを釣るには、夜ではなく「昼」の時間帯に狙うようにして下さい。夜は絶対に釣れない!ってことはないと思うけど、やはり確率的には太陽が登っている明るい時間帯のほうがよく釣れるし、昼に狙うのが一般的な認識となっているため、太陽が昇り始める朝5時〜18時頃までが狙うべき時間帯だと認識しておく方が良いでしょう。
また、ルアーフィッシングでは朝マズメや夕まずめを狙うのがセオリーとなってますが、シイラゲームに限り【マズメじゃなくてもいいんじゃね?】と僕は思ってます。というのも、僕の経験上、シイラは何の変哲もない真っ昼間(昼12時とか)でも大きな群れをなして回遊してくることがありますし、逆にまずめの時間帯は一切姿を表さないことも多いです。
とにかく、「シイラがよく釣れる時間帯は?」「何時〜何時まで狙えばいい?」とか、時間について深く考えず、時間がある限りキャストし続けることがコンスタントに釣果を得られる一番の近道だと思うので、釣れるまで釣り続ける、その気持が大事です。
他参考記事→シイラの時合いについて
ショアからシイラを狙うときのタックルセッティング

■ロッド
8ft〜10ft程度のショアジギング用ロッドがオススメ。各メーカーからシイラ専用ロッドも出ていますが、僕的には専用である意味がないと思ってますし、1m程度までのシイラならちょっとしたショアジギングロッドで十分キャッチできるから、お持ちの方は代用してシイラを釣っちゃいましょう。
シイラゲームでは30g〜60g程度のルアーを良く使いますので、MAX60g〜80gまでをキャストできるロッドであれば、大体なんでもオッケーです。
シーバスロッドをシイラゲームに流用することもできなくはないですが、やはりパワー不足と、キャストできるルアーウエイト上限が低いため、オススメすることはできません。
↓僕が使ってるロッド
■リール
リールの番手は、ダイワであれば3000〜4000番、シマノであれば4000〜6000番のものがオススメ。重たいルアーをゴリゴリ巻き続けることが主となるシイラゲームでは、番手が大きく、尚且つ「ハイギアタイプ」のものが必要だし、シイラの引きは強烈だから、ファイトに耐えられるパワーも必要となってきます。
また、地磯など根の荒いエリアで釣りをする場合、ゴリ巻きで一気に寄せてこなければいけない場面に必ずといっていいほど遭遇します。このような険しい場所でシイラゲームを楽しむ場合は、リールの番手を上げ、よりパワフルなタックルセッティングを心がけることをオススメします。
↓僕オススメのリール
■ライン
ラインはPEラインを選択し、太さは2〜3号程度がオススメ。キャスト後の着水でHITすることが多いため、糸巻き量は多めにとっておくほうが無難です。具体的に言うと「200m」以上は巻いておきたいところですね。
シイラタックルについてより詳しく→シイラゲームで使うロッド、リール、ラインについて
■ルアー
ルアーはペンシル、ポッパー、メタルジグを幾つか揃えておいて下さい。使用頻度を考えるとペンシル→ポッパー→メタルジグとなるので、とにかくペンシルを重要視しつつ、色々なルアーを揃えてみて下さいね。
その他に必要な道具

あれば便利なアイテムをまとめておくよ!
- タモ(5m以上のもの)
- フィッシュグリップ
- プライヤー
- タックルバッカン
- クーラーボックス
- メジャー
- ヘッドライト
- お手拭きタオル
- ラインなどの予備
シイラの具体的な釣り方を伝授

どうやって釣ればいいの?
シイラは群れで回遊している魚なので、どうしても「回遊待ち」の釣りになってしまいます。大きな群れが頻繁に接岸してくるときは爆釣するときもあるし、逆にシイラの回遊がないときはどう頑張っても釣れることはありません。ある意味「運任せ」的な要素も強いので、1日ロッドを振り続ける覚悟で挑んだほうがいいと思います。
シイラの遊泳層は「表層〜2m程度」に浮いていることが多く、基本的には【表層の釣り】だと認識しておくほうがいいです。
誘い方は簡単で、キャスト後ルアーが水面を跳ねるぐらいのスピードで巻いてくるだけ。シイラはトビウオが好物なので、多少ルアーアクションが乱れて水面を飛び出しても平気でバイトしてきますので、むしろルアーがジャンプするぐらいの勢いで巻いてくるほうが有効的なことも多いです。
稀に、一秒間にハンドル一回転ほどのスローリトリーブにしか反応しないときもあるので、高速トビウオ式リトリーブで反応が薄い場合、敢えて遅く巻いてみるのも戦略の一つ。とにかく色々やってみて下さい。
以上、シイラの釣り方についてでした。
そう簡単に釣れるかな?