排水口と聞くと、工場地帯から排出される汚染水や、住宅地から流れ出す生活排水など、なんとなく汚いイメージがついてますし、実際そうなのかもしれませんが、実は「排水口」周りはシーバスが好んで寄り添っている可能性が高いポイントなので、ぜひ狙ってみて下さい。

住宅地を流れる小規模河川の排水口は狙い目
住宅地を流れる川幅20mほどの小規模河川はそこら中にあると思いますが、このような規模の小さい川にある「排水口」周りにはベイトフィッシュが群れていることが多く、そのベイトフィッシュを狙ったシーバスも集まってきやすいため、非常に狙い目な好ポイントであることは間違いありません。
住宅地にある排水口を狙う場合、岸際を平行にルアーを引いてくるのも良いですが、対岸から排水口をピンポイントに狙うほうが釣果が伸びることもあるので、ぜひやってみて下さい。ただし、キャストをミスると壁にルアーがぶつかり破損してしまうキッカケを作ってしまうことになるのでご注意を。
僕の場合、排水口へピンポイントで「フローティングミノー」もしくは「ポッパー」などのトップウォーター系ルアーを使い、着水後3〜10秒ほどステイさせます。そこからリトリーブを始め、もう一度ステイ、これを2〜3回繰り返し、反応がなければ回収し、再度キャスト。排水口周りに活性の高いやる気のあるシーバスがいた場合、非常に高い確率でボカンと水しぶきを上げバイトしてくるので、ぜひ試してみて下さい。
工場地帯にある排水口は温排水が出ていることが多く、水温の低くなる冬に狙いたいポイント
工場地帯にある排水口の中には、(火力発電所などから)温排水が流れているケースが多く、その付近だけ「水温が高くなっている」という現象が起こります。ですので、水温が低くなる冬の季節は、寒さに弱い魚が身を寄せるように温排水付近に集まってくるため、非常に高確率で魚と出会える好ポイントとなります。
シーバスは水温が下がり始めると、より水温が安定する深場へ移動する傾向が強く、更に冬は寒さにより活性が低くなり、非常に釣り難い季節であることは間違いありません。そんな厳しい季節である冬でも、温排水エリアは比較的簡単に釣果を伸ばすことができる有力ポイントと成りえますので、ぜひチェックしておいて下さい。
排水口の狙い方
僕が排水口をピンポイントで狙うときは、表層→中層→ボトムの順で攻めるようにしています。活性が高く活発にバイトしてくるシーバスがいれば、表層付近でもガッツリバイトしてきますので、まずは魚のやる気を確かめるべく、表層から攻め、その後中層の様子を見る感じ。
そして排水口狙いでのシーバスゲームのキモとなるのが、「ボトム」での釣り。実は排水口周りは常に水が動いている関係上、ボトムの形状がエグレていたり、他の場所とは地形が異なることが多いのです。
そのため、その地形の変化にシーバスが身を潜めている可能性が高くなり、そこをピンポイントで攻めることにより、バイトを引き出すことができる・・・って寸法。同時に根掛かりリスクも増えますが、ボトムを積極的に攻めることで間違いなく釣果は伸びますので、ぜひ狙ってみて下さい。
以上、排水口周りでのシーバスゲームについてでした。
排水口、大好き!