リールには「ドラグ」と呼ばれる機能がついており、この機能の良し悪しにより、シーバスをキャッチできるかできないかの命運を分けることになる・・・と言っても大袈裟ではないぐらい大事なものです。
このページでは、そんなシーバスゲームにおいて欠かせない「ドラグ」の設定について色々書いていこうと思うので、ぜひ参考までに。

そもそもドラグとは?

そもそもドラグってのは、設定した以上の負荷がリールにかかると自動的にラインを放出してくれる機能のことをそう呼んでいるよ!
この機能により、想定外の負荷(大きな魚がHITしたなど)がかかってもラインが切れたりロッドが折れたりすることがなくなるから、釣りにおいてすっごく大事な機能なんだ!
ドラグとは、想定外の大きな魚がHITしたときや、不意の根掛かりの際、ラインやロッドに大きな負荷を掛けないために自動的にラインを放出するためについている機能のことです。例えば大きな魚がHITすれば、瞬間的にラインへ掛かる負荷は計り知れないものとなり、場合によってはプツンとラインが切れてしまいます。
せっかく大物がHITしても、ラインが切れてちゃ話にならないから、このような不測の事態に備えるためにも、常に的確なドラグ設定を心がける必要があります。
シーン別!ドラグは締めておくべきか、それとも緩めておくべきかを徹底解説!
■締めておいたほうがいいケース
- 根が荒い
- 人が多い
- タックルのパワーが強い
■緩めておいたほうがいいケース
- アタリはあるがHITしないとき
- 魚の活性が低いとき
- 根掛かりが多いとき
- ラインが細いとき
ドラグを締めておいたほうがいいケース
■根が荒い場所での釣り
例えば岩礁帯での釣りであったり、テトラ際を狙うとき、地磯での釣行は必然的に根が荒くなり、HITしたシーバスに有無を言わせずぶっこ抜きする必要性があります。
なぜなら、根に向かって突っ込まれた場合、ラインが根に擦れて切れてしまうことなるから。そうなれば、せっかくHITした魚を逃してしまうことになるし、根への突進を止められないレベルのシーバスともなるとそこそこ大きなサイズであることは明確。逃した魚は大きかった・・・を直に体験することになっちゃうので、ドラグを締め、HITと同時にゴリ巻き、一気に巻き上げるようにしておきましょう。
■人が多い
人気のあるメジャーポイントともなると、数メートル幅で人が立ち並ぶこともしばしば。そんな「人が多い状況下」でドラグを締めず、魚に主導権を与えるファイトをしようものなら、隣で釣りをしているアングラーとお祭り騒ぎになったり、隣の人がキャストできない状態になったり、とにかく他人に迷惑がかかることになります。
人が多いエリアではドラグを強めに締めておき、魚を走らせないファイトを心がけるのがマナーです。
■タックルのパワーが強いとき
例えば、ロッドが必要以上にハイパワーのものだったり、リールの番手が4000番と大きかったり、ラインが太かったり。とにかくタックルのパワーが強く、ドラグを活用せずとも魚を寄せてこれるタックルバランスの場合、緩めておくよりは締めておくほうが何かと都合が良いです。
特にランカーサイズ(80cm以上)のシーバスをメインに狙う場合、ドラグを緩めておくと一気に走られ、瞬く間にバラしてしまう・・・ってことがよくあるので、注意して下さい。
ドラグを緩めておいたほうがいいケース
■アタリはあるのにHITしないケース
アタリは毎投のようにあるのに、中々HITしない・・・そんなときは、ロッドが魚のアタリを弾いている可能性も否めませんので、ドラグを「少し引っ張ったら出る程度」まで緩めてみて下さい。こうすることで、アタリと同時にジッ!とドラグが出て、上手くフッキングできるケースが凄く多いです。
僕の場合、「バチ抜けシーズン(参考→バチ抜けシーバスゲームについて)」の繊細なアタリをものにするときは、良くこの手法を使うようにしています。アタリがあるのにHITしないときはぜひお試しあれ。
■魚の活性が低いとき
前項の「アタリはあるのにHITしないケース」に順ずるものがありますが、シーバスの活性が低いときは吸い込みが弱く、アタってきても上手くフッキングしないことが多いです。
ドラグを緩めにしておくことで魚の吸い込みを手助けできる形になり、締めているときに比べると圧倒的にフッキング率が上がりますので、低活性時はドラグを緩めに設定してみて下さい。
■根掛かりが多いとき
ボトムを中心に探っていると、どうしても根掛かりのリスクが増えてしまいます。1つ1500円ほどするルアーを根掛かりでロストしたときの悲しさは言葉にできないほど辛いものなので、なんとかして根掛かりロストを少なくしたいものです。
ドラグを緩めておくことで、根掛かりするときの衝撃をラインの放出により軽減してくれ、回収率が非常に高くなります。ドラグを締めていると根掛かりに対して必要以上にフッキングしてしまうことになり、結果として「回収できない・・・」ってことが多いので、根掛かりが頻発するエリアでシーバスゲームを楽しむ場合、ドラグは緩めておいたほうが良いですよ。
■ラインが細いとき
僕はPEライン0.6号をメインにシーバスゲームを楽しんでいるのですが、「ライン細くね?」と突っ込まれることが多いです。大体のシーバスアングラーは1号程度のものを使ってますからね。
ラインが細くなればなるほど、急な負荷に耐えきれずラインブレイクのリスクが高くなるので、細いラインをメインにシーバスゲームを楽しむ場合、ドラグを緩めに設定し、急激な負荷を避けることを心がけておくほうが何かと有利ですし、僕もそうしてます。
以上、シーバスのドラグ設定についてでした。
ドラグを蔑ろにしている奴はいつか痛い目にあうぜ