今回は、シーバスを狙うときの【水深】に関するお話。水深の浅いシャローエリアでシーバスゲームを楽しむときの釣り方や使うべきルアー、反対に深場でのディープゲームを楽しむときの釣り方やルアーについてお話していきますので、どうぞ参考までに。

水深が1mほどの場所にもシーバスはいる

「水深が1m以下の浅い場所にシーバスなんている訳ない」シーバスゲームの経験が短い人ほどそう考えている傾向にありますが、実はシーバスは思っている以上に浅場まで回遊してくる魚であり、場合によっては水深が50cmほどしかない場所であっても、涼しい顔で釣れてくれることがあります。
ですので、【こんな場所にシーバスは居ない】と決めつけてしまうのは機会損失以外の何者でもありませんので、その先入観は今すぐ最寄りのゴミ箱にでも捨てるようにして下さい。
ただ、シャローエリアでシーバスゲームを楽しむときの注意点として「夜(ナイトゲーム)に楽しむ」という制約があります。シーバスはそこそこ警戒心の高い魚ですので、日中の明るい時間帯は姿が見えない程度の水深まで落ちているか、何かしらのストラクチャーに身を潜めている傾向が強いですからね、デイゲームではどうしても非効率的な釣りとなってしまうのです。
浅場だと天敵である人間や鳥に見つかってしまいますからね、闇に身を隠せる夜の時間帯になると水深が浅い場所まで浮いてきますので、その時間帯を狙うのがコンスタントに釣果を得るためのスタンダードだということを知っておきましょう。
シャローエリアでシーバスゲームを楽しむときは、昼ではなく夜を狙おう
シャローエリアで使うべきルアーと釣り方

浅場はこう攻めよう!
どれくらいの水深から浅場と定義するかにもよりますが、例えば水深が50cm〜3mほどで、平均が2mほどの水深であることを仮定して考えると、やはり沈下スピードの速いバイブレーションやメタルバイブで狙うよりは、ミノーやシンキングペンシルなど、一定層を狙って引きやすいタイプのルアーがオススメです。
個人的にシャローエリアでのシーバスゲームでよく使うルアーは、ラッキークラフトのビーフリーズです。リップの長さにより潜るレンジを変えることができますし、何よりよく釣れるルアーですからね、10年以上前にシーバスゲームを始めた当初から今の今まで使い続けているほどは信頼しているルアーですので、ぜひ使ってみて下さい。
シャローエリアでの釣り方ですが、基本的には「ただ巻き」だけで良いという認識でオッケーです。シャローエリアでのシーバスゲームはナイトゲーム中心となりますからね、アレコレ動きを付けるよりは、リトリーブでゆっくり誘うのが正解です。
ただ、浅場はシーバスのストック量が少なく、同じ場所で何度も何度もキャストするよりは「広範囲に渡り探りながら釣り歩く」ようにしたほうが良いですね。所謂【ランガンスタイル】で攻めていき、広範囲に点在するシーバスをポツリポツリと取っていきましょう。
参考→ミノーでシーバスを釣る
ミノーやシンペンの「ただ巻き」でランガンしていくのが釣果を伸ばすコツ
水深が深い場所は広く探るのが鉄則

シャローエリアでのシーバスゲームは水深が浅い分「シーバスがいるレンジ」を把握するのが簡単ですが、水深が深い場所となると表層、中層、ボトム、どのレンジにシーバスをいるかを把握するのが困難なので、ルアーで一つ一つ探っていくしかありません。
そのため、ミノーなどの「深場を探ることに向いていないルアー」では役不足であり、手返しが悪く非常に非効率的となるため、広く早く探るためにも「バイブレーション(もしくは)メタルバイブ」を使うのがオススメです。(場合によってはスピンテールジグも使おう)
ディープエリアでの釣り方と使うべきルアー

バイブレーションで様々なレンジを探ってみよう
前項で答えを書いてしまいましたが、ディープエリアでシーバスゲームを楽しむときは、バイブレーションなど全レンジを探ることができるルアーで全層を隈なく探っていくことが釣果を伸ばすために必要なキーポイントとなります。
イワシに付いたシーバスは表層付近まで浮いてきますし、ボトムにベッタリ張り付きながらブレイクラインを回遊している個体もいますからね、その日のシーバスの動向を見極め、居場所を探っていきましょう。
釣り方としては、表層→中層→ボトムの順で攻めていき、表層中層で反応が全く得られないときは「シーバスがボトムにいるもの」と考え、ボトム中心のゲーム展開をすることが多いです(参考ページ→ボトムのシーバスを狙い撃ち)
ルアーの動かし方ですが、基本的には(デイゲームは)「高速リトリーブ」を軸とし、時折トゥイッチで平打ちさせたり、ストップ&ゴーでリアクションバイトを狙う、ナイトゲームではシャローエリア同様「ただ巻き」だけで狙うのが通常です。
個人的な考え方ではありますが、ナイトゲームでディープエリアを狙うのは比較的難易度が高くなりますので、日中は深場メインで釣行し、夜間はシャローエリアで楽しむ。これがシーバスをコンスタントに釣るためのスタンダードだとは思っていますので、ぜひ参考までに。
深場でのシーバスゲームは「どこにシーバスがいるか」を探るのが釣果を分ける鍵
以上、シーバスゲームを楽しむときの水深アレコレでした。
深い場所、浅い場所、両者の攻略法を知っておこう!