今回は、その場所に居着いているシーバス、所謂【居付きシーバス】を狙って釣るときのお話。居付きのシーバスを狙うときは、回遊型のシーバスを狙うときと釣り方や考え方が一味も二味も違うので、その辺りについて具体的にお話していきます。

居付きシーバスの見分け方

釣ったシーバスが居付きなのか回遊型なのかを知るのはとても簡単で、パッとみるだけで判別することが可能です。
上の写真を見てもらえば分かると思いますが、どの角度から見ても、魚体が真っ黒ですよね?居付き型のシーバスは魚体が黒くなっている傾向にありますので、黒個体は「居付き」、銀色に輝いている個体は「回遊型」だと判断することができます。
また、居付きシーバスは何かしらのストラクチャーに身を潜めていることが多いので、体が傷だらけになっているのも一つの特徴です。
魚体が黒くなっている個体は「居付き」である可能性が高い
狙い方は【ピンポイント】がキーワード

居付きのシーバスは(特に昼間)テトラや橋脚、護岸沿いなどの何かしらのストラクチャーに身を潜めジッとしていることが多く、目の前を通るエサを積極的に捕食する傾向にあります。
そのため、「ここはシーバスが潜んでいるだろうな・・・」と目ぼしいポイントを見つけ、そこをタイトに巻いてくることが釣果を伸ばすための絶対条件となりますので、【ピンポイントで狙う】ということを強く意識しておきましょう。
理想を言えば「ストラクチャーから1m以内」で、もっと言えば30cm以内に収めると更に釣果が伸びます。逆にストラクチャーから1m以上離すと途端に食いが悪くなり、思い描いた釣果を得ることができなくなりますのでご注意を。
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メタルバイブで際を通してみよう!

メタルバイブ最強説
ツリイコ編集部でよく使われているテクニックの一つに、「テトラ際をメタルバイブで攻める」という技があります。時期的による釣果の差はありますが、一年中通用するテクニックでもありますので、ぜひやってみて下さい。特に春先や秋の季節は最強です。
やり方は簡単で、テトラから1m以内にルアーをキャストし、そのまま真っすぐ巻いてくるだけ。その日の活性によって効くリトリーブスピードは変化しますが、高速巻きでリアクションバイトを狙ったり、わざと沈んでいるテトラにメタルバイブを当てて不規則な動きを演出すると・・・ガツン!と引ったくるようにHITします。
テトラ際でのHITは根に潜られたりラインを擦られてしまうリスクがあるので、HIT後はとにかくゴリ巻きで浮かし、なるべく早くランディングするのがキャッチ率を高めるコツ。
メタルバイブであればどのメーカーのどのルアーであってもオッケーですが、総合的な釣果を見ると「メジャークラフト ジグパラブレード」がオススメです。
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居付きのシーバスは食べれる?

居付きのシーバスは食べていいの?
これ、相当迷うことですが、居付きのシーバスは「食べようと思えば食べられる」とは思います。が、個人的には食べることはありませんし、何度か持ち帰り食べたこともあるのですが、正直「それほど美味しくはなかった」というのが本音です。
ですので、釣り上げたシーバスが元気な状態なのであれば「海に帰ってもらう」というのが正解なのではないでしょうか?弱っていたり瀕死状態であればリリースしたところで生存率が低くなってしまいますので、その場合は持ち帰って美味しく頂くことにしましょう。
そもそもシーバスは高級魚ですからね、綺麗な個体であれば非常に美味な魚なんです。しかし、ツリイコ編集部のある大阪府の水質はお世辞にも綺麗だとは言えず、工業地帯に住んでいるシーバスは独特なニオイがするんですよ。食べた後、鼻にずっと残るようなニオイが。
あくまで主観的な話にはなりますが、【居付きシーバスは食べることができるが、オススメすることはできない】というのが最終的な結論です。
海が綺麗な地域であれば問題なし!
以上、居付きのシーバスを釣るときのアレコレでした。
その場所に居着いているシーバスを狙おう!