シーバスをベイトタックルで狙おう!【※メリットやデメリット、使用するラインなど】

今回は、港湾部の好ターゲットであるシーバスを「ベイトタックル(ベイトリール)」で狙うときのお話。

一般的にスピニングリールが使われることの多いシーバスゲームで敢えてベイトリールを使うことで得られるメリット、デメリットや、使うべきラインセレクトなどについてお話していきますので、【ベイトタックルでシーバスゲームを楽しみたい】と考えている人はぜひ参考までに。

ベイトシーバスゲームを楽しもう!

ベイトリールを使うメリット

まず、シーバスゲームでベイトリールを使うことによって得られるメリットについてまとめておくね!

  • 手返しが良くなりキャスト回数が増やせる
  • ピンポイントへのキャストが容易になる
  • スピニングより太いラインが扱える
  • パワーが強くゴリ巻きで魚が寄せることができる
  • ボトム着底を把握しやすい

ベイトリールはスピニングリールとでは根本的な仕組みが違うので、ベイトリールにはスピニングリールでは味わうことのできないメリットが沢山あります。

ベイトリールを使うことで得られるメリットをどう考えるかで【シーバスゲームにベイトタックルは必要なのか?】という答えにたどり着くことができると思うので、それぞれのメリットを簡潔にお話していきます。

手返しが良くなりキャスト回数が増やせる

スピニングリールだと、キャスト時にベールを上げて指でラインを押さえてからキャスト姿勢に入りますが、ベイトリールであればクラッチをカチッ!と押すだけでキャスト姿勢に入ることができます。

その差はたった数秒かもしれませんが、1釣行でのキャスト回数が多くなるルアーフィッシングにおいてこの数秒は凄く大きなメリットとなり、考え方次第では「釣果に大きな影響が出る」とも言えます。

 

例えばスピニングリールだと1釣行で100回のキャストしかできないのに対し、ベイトリールでは同じ時間で110回のキャストができる。こう考えると、どちらが有利なのかは言うまでもありませんよね?

キャスト回数が多くなるということはシーバスとの接触機会が増える訳ですから、当然【キャスト回数が多くなるほうが釣れる可能性が高くなる】ってことになります。

メモ

ベイトリールは1釣行のキャスト回数を増やせる

ピンポイントへのキャストが容易になる

スピニングリールはキャスト時に大きな円を描きながらルアーが飛んでいってしまうのでどうしてもキャスト精度が低くなってしまいます。「あの杭の横へピンポイントでルアーを落としたい・・・」って場面で(スピニングリールで)正確にキャストできる人はそう多くないはずです。

その点ベイトリールはルアーを真っ直ぐ飛ばすことができ、サミングを入れてやることでルアーを落とす場所を調整することができるので、「ピンポイントへのキャスト精度がスピニングリールに比べて圧倒的に高くなる」と言えます。

 

例えば橋脚をピンで狙いたいときや、岸壁へ平行にキャストしたいとき、船と船の間を撃ちたいとき・・・などなど、シーバスゲームを楽しんでいると「ピンポイントでキャストしたい場面」が必ず出てきますので、そのような場面ではスピニングリールよりベイトリールを使うほうが何かと捗ります。

メモ

ピンに撃ちたいときはベイトリールが圧倒的有利

スピニングより太いラインが扱える

ベイトリールは構造上スピニングリールよりも「太いライン」を扱うことができます。最近では「細いラインを使うのが至高」みたいな傾向にありますが、それでもやはり【太いラインを使いたいシュチュエーション】は必ずあると思うので、太いラインで強引なやり取りをしたい人はスピニングリールよりベイトリールをセレクトするべきでしょう。

ラインが太くなれば飛距離が落ちたり魚から見切られてしまう原因になったり。デメリットに感じる部分もあるでしょうが、魚とのファイトが楽になったり、根の荒い場所でも使えたりと、太いラインには太いラインのメリットがありますからね。

 

例えばテトラ帯であったり、根が荒い場所でシーバスを強引に寄せてくる必要がある・・・みたいなシュチュエーションでは、太いラインを巻いたベイトリールでゴリゴリファイトするってのも一つの選択肢だとは思います。

メモ

スピニングより太いラインを扱うことができ、強引なやり取りができる

パワーが強くゴリ巻きで魚が寄せることができる

ベイトリールはハンドルを回すことで直接スプールを回転させることができるので、構造上「スピニングリールよりパワーが強くなる」傾向にあります。

重たいルアー、引き抵抗の重いルアーが扱いやすくなったり、シーバスをゴリ巻きで寄せてくることができたり、とにかく「パワーが必要な釣りに向いている」というメリットがあるんですね。

 

ランカーシーバスをメインに狙っていたり、とにかく一気にシーバスを寄せてこなければならないシュチュエーション下では【太いラインを巻け、ゴリゴリ魚を寄せることができるベイトリールが圧倒的に有利】となるので、そのような釣りを楽しんでいる人にとってベイトリールはこれ以上ない相棒となることでしょう。

メモ

ベイトリールは力持ち

ボトム着底を把握しやすい

特に水深があるフィールドではボトム着底が感じることが難しくなりますが、ベイトリールはルアーが着底したと同時にスプールの回転が止まる(または遅くなる)のでスピニングリールより【遥かに着底を感じやすく】なります。

着底を知るのが遅れると釣果にも影響しますし、根掛かりリスクも高くなってしまいます。

 

「ルアー着底を知るのが苦手・・・」って人はスピニングリールではなくベイトリールを使うことで、これまでの常識が覆されるほどボトム把握が容易になりますので、ぜひそのメリットを体感してみて下さい。

メモ

着底を知るのが苦手な人はベイトリールを使ってみよう!

もちろんデメリットもある

シーバスゲームでベイトリールを使うことで得られるメリットがある反面、当然デメリットもあるからここでまとめておくね!

  • バックラッシュが致命的ダメージになることも
  • スピニングに比べると飛距離が伸びない傾向
  • 軽いルアーを扱いにくい

バックラッシュが致命的ダメージになることも

ベイトリールはキャスト時にスプールが回転してラインを放出するため、ラインの放出速度が合わなかったり着水時にサミングが遅れてしまうとラインがグチャグチャになってしまう所謂「バックラッシュ」が起きてしまいます。

軽いバックラッシュならまだしも、絶望的レベルのバックラッシュを起こしてしまえば復旧することが困難になりその日の釣りが強制終了となってしまうことも考えられますからね。何よりバックラッシュを直している時間が勿体無いです。

 

ベイトリールに慣れていない人はバックラッシュを起こしてしまう頻度が高くなりますので、最初はYouTubeなどでベイトリールをキャストするための動画を見たり、Google検索してみたり、とにかく情報を仕入れキャスト練習する必要がありますので、この辺りを踏まえた上でシーバスゲームへベイトタックルを導入してみて下さいね。

1回釣行すれば上手くキャストできるようにはなると思いますが、慣れるまではストレスでしかありませんからね、練習あるのみです。

メモ

慣れない内はバックラッシュが頻発する

スピニングに比べると飛距離が伸びない傾向

軽いルアーであればスピニングリールよりベイトリールのほうが飛距離が伸びることもありますが、基本的に【ベイトリールはスピニングリールに比べ飛距離が劣る】と考えておいたほうが良いでしょう。

ですので、大規模河川や外海に面したポイントなど、とにかく遠投してオープンなシーバスを狙う・・・みたいな釣りにベイトリールは向いていませんので、そのようなフィールドがメインのシーバスアングラーはベイトではなくスピニングを使うことをオススメします。

 

逆に飛距離を必要としない釣り、例えば「橋脚のピン打ち」「岸壁に付いたシーバスを狙う」みたいな状況下ではベイトリールのほうが圧倒的有利に釣りを展開することができるので、要するにケースバイケースで使い分けるのがベスト!って感じです。

メモ

飛距離が必要な釣りには向いてない

軽いルアーを扱いにくい

最近では軽量ルアーを扱うことに特化した「ベイトフィネス」な釣りが流行っていますが、シーバスゲームではまず使うことはないでしょう。

通常のベイトリールは重たいルアーを扱うことには長けていますが、サイズが小さな軽量ルアーを扱うことが非常に難しくなっていますので、小さいルアーを扱うことが多い人はスピニングリールでのシーバスゲームを楽しんだほうが何かと捗ります。

 

例えば7cmほどのミノーをメインに使ったり、ワーミングの釣りが得意だったり。とにかく小さなルアーを扱うにはスピニングリールのほうが圧倒的に分がありますので、その辺りを考慮した上でベイトリールを使うかどうかを判断するのが正解。

メモ

軽いルアーはスピニングタックルで

シーバスベイトゲームで使用するラインはフロロかPEか?って話

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シーバスゲームでベイトリールを使うときに巻くべきラインですが、基本的には「PEライン」がオススメ。やはり飛距離が伸びますし、感度も抜群なPEラインを使わない手はありませんからね。

ただし、ベイトリールに慣れていない人がPEラインを使いバックラッシュを起こしてしまうと「バックラッシュを直すことができずその日の釣り終了」ってことになる可能性が高いですし、何よりラインを失うことによる経済的ダメージが大きくなってしまいます。

 

そのため、ベイトリールに慣れていない人は「フロロカーボンライン」から始めてみることをオススメします。フロロであれば比較的簡単にバックラッシュを直すことができますし、値段もPEに比べると安価であることが多く経済的にも優しいです。

PEラインには劣るが感度もそこそこですし、なによりフロロカーボン特有の「根ズレに強い」というメリットを活かしたゴリゴリの釣りを楽しむことができますからね、必ずしもPEラインを使わなきゃいけない・・・ってことはありません。

メモ

ベイトリールに慣れるまではフロロカーボンがオススメ

シーバスゲームにオススメなベイトリールを紹介

最後に、シーバスゲームにオススメな「比較的安価なベイトリール」を紹介して〆たいと思います。

シマノ スコーピオンシリーズ

ダイワ タトゥーラシリーズ

両者とも海水対応でシーバスゲームにも問題なく使うことができますし、なにより3万円以上の価格がデフォとなっているベイトリールをこの価格帯で買えるのが魅力的ですよね。スコーピオンシリーズは個人的に使ってますが、「この値段でこの性能なら十分」とは感じています。

ベイトシーバスゲーム入門にはこの価格帯のベイトリールで十分だと思いますので、ぜひ参考までに。以上、ベイトリールでシーバスを狙うときのアレコレでした。

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