今回は、釣りをしていると耳にする機会の多い「竿抜けポイント」についてのお話。竿抜けポイントを狙うことで釣果を伸ばすことのできる可能性を高めることができるので、ぜひその意味を知り、実釣行に活かしてみて下さい。

竿抜けポイントとは?
そもそも「竿抜けポイントって何なの?」って話ですが、その言葉通り竿が抜けている場所って意味で、もう少し分かりやすい言い回しをすると、【誰もキャストしてない(仕掛けを投入してない)場所】のことです。
要するに、誰も仕掛けを投入していない=フレッシュな魚がそこにいる確立が高いという式が出来上がり、結果として釣果向上に繋がる・・・って感じですね。
青物などの回遊魚を狙った釣行では竿抜けポイントを意識せずとも大丈夫ですが、根魚など、一定の場所に留まっていることの多い魚はどうしても「仕掛け(ルアーなど)に対して警戒心を抱いて」しまい、つまりそのようなポイントは【魚がスレて】いるので釣り上げるのが難しくなってしまうんですね。
魚がスレていない「竿抜けポイント」を狙うことで仕掛けに対して警戒していない魚を狙うことができるので、そこを狙わない意味はありません。メジャーな釣り場であっても意外と竿抜けポイントは残っているものなので、ぜひ探し出してみて下さいね。
竿抜けポイントとは、「仕掛けが投げ込まれていない場所」のことを指す言葉
飛距離を稼ぎ、遠くのポイントへ打ち込む

大遠投するのも一つの手
例えば、一般的な釣り人が狙っている距離が50m先だとすれば、その先の60m、70m先を狙うことでそこは立派な「竿抜けポイント」として成立します。
他の釣り師では届かない場所へ仕掛けを撃つのですからね、他の人が狙えない魚を独り占めできる・・・って寸法です。
例えばPEラインを使い飛距離を伸ばす工夫をしたり、仕掛けを重くしたり竿を長くしたり、少しでも飛距離を伸ばすためにできることは色々あるはずです。
ほんと飛距離を5m伸ばすだけで釣果に物凄い影響力を与えることってよくありますからね、他の人は全く釣れていないのに、自分だけが爆釣してるって経験をしたことはこれまで一度や二度じゃ済みませんからね。
少しでも沖に飛ばし、沖に潜むフレッシュな個体を狙い撃ちにする
根が多い場所を狙ってみよう
特にカサゴやキジハタなどの根魚は何かしらのストラクチャーに身を潜めていることが多く、そのような「根のある場所」を重点的に狙うことで釣果を伸ばしやすいです。
しかし、根魚が好むような根の荒い場所ではどうしても【根掛かり頻度】が高くなってしまうため、多くの釣り人が敬遠する傾向にあります。狙う人が少ない=竿抜けポイントである可能性が高くなるため、根掛かりを恐れず仕掛けを投入することで良い結果を生み出すことが多いのでぜひ狙ってみて下さい。
例えばソフトルアー(ワーム)を使うときは「オフセットフック」を使うことで根掛かり頻度を可能な限り少なくすることができます。針先をワームの中に埋め込めますからね、むき出しのジグヘッドリグに比べると根掛かりが少なくなるのは必然です。
テキサスリグを組めば「根掛かりリスクを下げ、根が多い竿抜けポイントを強気に攻めること」ができますので参考までに。
参考ページ
水深が浅い場所も狙い目
ボトム(底)が肉眼でハッキリ見えるレベルのシャローエリアは、案外竿抜けポイントとなっていることが多いです。
水深が浅い=魚がいない・・・と考える人が多いようで、そのような場所で釣りをしていると「そんな場所で魚釣れるの?ww」と多少バカにした感じで話かけられることが割りと頻繁にありますからね。
水深が50cmほどしかないドシャローエリアでも、時期やタイミングによっては根魚やシーバス、チヌなどの魚の魚影が濃いですし、魚影が多いということは当然釣果も伸びます。
ただし、コチラから魚が見えているということは魚からも人間の姿が見えている訳でして、どうしても明るい時間帯は釣果が落ち込みやすいです。ですので、魚の警戒心が弱くなる暗い時間に「水深が浅い場所」を狙ってみましょう。
誰も釣りしていないようなシャローエリアはほんと狙い目
人がいないマイナーな場所を攻めてみる

メジャーポイントから目を離してみるのも釣果を伸ばすコツ
特に釣りを初めて間もない人は「釣り人が多く集まるメジャーポイント」へ釣行することが多くなると思いますが、そのような場所は毎日のように入れ代わり立ち代わり仕掛けが投入されていますので、結果として魚の警戒心は留まることなく高まっています。
根魚やアオリイカなんかは釣られすぎて個体数が激減していることも考えられますからね、メジャースポットは基本「難易度が高い」という認識でオッケーです。
都市部では中々難しいですが、地方であれば「釣り人が少ない場所」は幾らでもあります。山歩きが苦痛じゃない人は、30分ほど歩いた先にある地磯などで釣りをするのもアリですね(地磯での釣行は慣れている人と行きましょう)
ただ、はじめての場所で釣りをするときは色々注意しておきたいことが幾つかあります。「はじめて釣りをする場所で意識しておきたいこと」を別記事でまとめてありますので、どうぞ参考までに。
参考ページ
以上、竿抜けポイントに関するアレコレでした。
竿抜けポイントを狙って撃とう