今回は、特にルアーフィッシングで使う頻度が多くなる「PEラインの交換タイミング」についてのお話。PEラインは「他のラインに比べ長持ちする」とは言われていますが、形あるものいつか壊れる・・・という言葉がある通り、PEラインにも寿命があります。
交換時期の過ぎたPEラインを使っているとあらゆる面でデメリットが生じてきますので、早めの巻き替えをオススメします。

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とにもかくにも1年で交換するようにはしている

ツリイコ編集部的には、「PEラインは(少なくとも)1年周期で巻きかえる」ものとして考えております。年間釣行回数が5回とか7回とか、釣りに行く頻度が少ない人であればまだしも、年間50回以上は釣りに出かける・・・みたいな人は、さすがに1年も使い続ければPEラインの劣化を免れることはできませんからね。
PEラインは高いものになると1万円前後はしますし、「できるだけ長く使いたい!」って気持ちは痛いほどよく分かりますが、ラインの劣化により本来であれば釣れていたであろう魚を逃してしまったり、ラインブレイクにより大事なルアーをなくしてしまったり・・・というダメージのほうが遥かにデカイので、とにもかくにも【1年に一回は巻きかえる】というルールを定めるようにはしています。
最近では2000円とか3000円ほどの「比較的安価なPEライン」も多く発売されていますので、釣行回数の多い人は交換スパンをもう少し早めるのもありっちゃありですね、半年に1回とか。
ラインブレイクが多発しだせば交換時期

キャストしたときにラインが切れたり、魚とのファイト中にラインが切れたり、突然意味の分からない場所から高切れしたり・・・とにかく、「ラインブレイク」が頻発するようになればPEラインの寿命と考え巻き替えておくほうが無難です。
魚とのファイト中にラインが切れれば凄くショックですし、なにより魚の口にルアーというゴミが付いたままになってしまいますからね、上手く外れてくれれば良いですが、そうでない場合、恐らくその魚は長く生きることができないでしょうから。
どの道「よく切れるようなライン」は釣りにおいて使い物にならない「ただの糸」と化しますので、様々な機会損失を防ぐためにも、早めに巻きかえるようにしておきましょう。
ラインが切れて良いことなど一つもない
根ズレをしたPEラインは一気に寿命が短くなる

堤防の際に擦ったり、磯場にラインが擦ったり、とにかく「PEラインがどこかしらに擦れてしまうこと」を根ズレと言いますが、一度でも擦れてしまったPEラインは寿命が一気に縮まりますので、根ズレ頻度が高い人は要注意です。
というのもPEラインは引張強度に長けている反面【根ズレに超弱い】というデメリットを持ち合わせており、少し擦れてしまうだけでもスパンっ!と簡単に切れてしまうのです。
先端5mほどが根ズレしただけであればその箇所をカットするだけで済みますが、先端から50mラインとか、その辺りが根ずれしてしまえばどうしようもありませんからね。こうなったときは、潔く巻きかえることをオススメします。
PEラインは劇的に擦れに弱い
目で見て毛羽立っているラインはカットしよう

PEラインには品質を保つためのコーティングが施されていますが、そのコーティングが剥がれ毛羽立っている状態が酷いPEラインはクオリティがガタ落ちしているケースがほとんどです。
目でみて毛羽立っているようであればその部分をカットし、全体的に毛羽立っているようでしたら、残念ながら巻き替えることをオススメします。また、水に濡れている状態でチェックしても毛羽立ちが分かりませんので、必ず乾燥した状態で確認して下さいね!
毛羽立ちが酷いときは巻き替えを
交換せず、反対方向から巻直すのもあり

捨てるのは勿体無い・・・かもね
PEラインは非常に高価なラインですので、「少し傷んできたな・・・」程度の考えであれば、反対方向から巻き替えるって手もありです。このやり方をすれば「一度で二度美味しい」PEラインの使い方ができますからね。
ただし、反対方向から巻き直すには少し高度なテクニックが必要になるため、慣れていないと「出したラインがグチャグチャになった・・・」ということになりかねません。
苦労した結果、結局新しいPEラインに巻き替えることになった・・・となるとなんだか悲しい気持ちでいっぱいになりますので、最初から新品に巻き直したほうが効率良いかもしれませんね。
新聞紙などに綺麗にPEラインをドーナツ状に出し、ひっくり返してから巻き直せば反対方向から巻き直すことができるよ
以上、PEラインを巻き替えるタイミングについてでした。
劣化したPEラインは必ず巻き替えておこう