今回は、数あるベイトパターンの中でも比較的簡単に釣ることができ、なおかつ大型シーバスも出やすい【落ちアユパターン】についてのお話。
そもそも落ち鮎とはなんなのか?落ちアユパターンで使うべきタックルやルアーは?釣り方は?という点についてお話していきますので、どうぞ参考までに。

目次
落ちアユパターンは、産卵を意識したアユが河口域まで落ちてくるときに成立する釣り

落ちアユとは、その名の通り【アユが下流域まで落ちてくる】ことを指す言葉です。なぜアユが下流域まで落ちてくるのか?と言うと、アユは産卵の時期になると下流域〜中流域にある瀬で産卵する習性があり、毎年その時期になると上流域から下流域まで下ってくるのです。
その落ちてくるアユは産卵のため体力があまりない状態であり、シーバスを含むフィッシュイーターの格好の餌食となる・・・ってのが「落ちアユパターン」の全貌です。
落ち鮎はシーバスにとって「食べやすいエサ」なので、この時期になると沢山のシーバスが下流域に集まり、ルアーにも好反応を見せてくれることになります。
ですので、シーバスゲーム初心者であっても(釣り方さえ分かっていれば)比較的簡単に結果を出すことができるパターンですので、ぜひ狙ってみて下さいね。
落ち鮎パターンは、産卵を意識したアユが下流域に落ちてくるときに成立するもの
落ち鮎パターンの時期と時間帯

落ちアユパターンは秋に成立するパターン
アユは水温によって産卵時期を決めているらしく、落ち鮎が始まる時期は地域によって若干の誤差があります。そのため、「いついつに落ちアユパターンが始まるよ!」と断言することはできませんが、毎年の流れから言うと「10月〜11月」にかけて落ちアユパターンが成立することが多いので、大体の参考までにどうぞ。
シーバスは「ほぼ同じ時期に落ち鮎を意識し集まる傾向」にありますので、一度その地域の落ちアユパターンが始まる時期を把握することができれば大体の始まる時期を予測できるようなります。
落ちアユパターンを楽しむための時間帯ですが、基本的には【夕方〜夜間にかけて楽しむもの】だと考えておいて下さい。デイゲームでも濁りが入っていれば釣れないことはありませんが、非効率的であることは間違いない事実であるため、日が落ちる時間帯にエントリーし、夜中まで粘る・・・のがオススメです。
落ちアユパターンの時期は「秋」で、時間帯は「夕方〜夜中」にかけてがオススメ
ランカーシーバスの可能性を考え、ロッドパワーを強くしておこう

80cmを超えるランカーシーバスもよく釣れるよ
落ちアユパターンが始まる時期のシーバスは沢山のエサを食べており、体力に満ちあふれている状態です。そのため非常にパワフルでトルクフルなファイトを見せてくれるため、タックルパワーが弱いとキャッチ率が大きく下がってしまいます。
また、落ちアユパターンでは80cmを超える所謂「ランカーシーバス」の顔を拝める機会も多くなりますので、できる限りタックルパワーを強くしておき、如何なる状況にも対応できるための装備で挑むようにして下さい。
個人的な落ちアユパターンでのタックルセッティングは、最低でもML〜のシーバスロッドに、リールは(シマノ基準で言えば)3000番〜を使っており、ラインはPE1号〜1.5号程度を巻いています。
飛距離が必要な場面では10ft以上のシーバスロッドを使うこともあるので、通うポイントに合わせセレクトして下さいね。
比較的パワーのあるタックルで挑もう!
オススメなルアー
落ち鮎パターンではシーバスが食べているベイトサイズが10cm〜15cmほどであることが多いので、ルアーもそれに合わせ「100mm〜150mmのもの」を選ぶのがベストです。
また、(やり方については後ほど説明します)落ちアユパターンは【流しながら釣る】ことが基本となるため、フローティングタイプのミノーを使うのが一般的。
稀にボトム付近を攻めないとシーバスが反応してくれないこともありますが、日本の河川はそれほど水深がなく、表層付近を狙うことでボトムを意識しているシーバスも同時に狙うことができますので、そこまで深く考える必要はないとは思います。
フローティングタイプのミノーを幾つか用意しておこう
落ち鮎パターンの釣り方

落ちアユパターンでは、「流れに乗って落ちてくるアユ」をイメージしながらルアーを操作するのが基本です。
そのため、キャストして巻き続けるのではなく、ルアーを流れに乗せながら操作する「ドリフト釣法」が落ちアユパターンで釣果を伸ばすために必要なテクニックとなりますので、必ず会得しておいて下さいね。
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ただし、「ただ流しているだけ」では、ルアーなのかゴミなのかを魚が判別することができなくなるため、あくまで【生命感を持たす操作】が必要となってきます。
流れに合わしてハンドルを巻き、常にラインテンションを一定にかけてやる・・・とか、時たま速くリトリーブしシーバスへアピールしてみたり、やれることは沢山ありますよね。
また、アユは下流方向へ流されながらも上流へ向け泳ごうとしていることが多く、そのため【ルアーの頭を上流側に向ける】ことも一つのテクニックとなります。
落ちアユパターンでは「ただただルアーを流すだけ」ではなく、「如何に落ちてくるアユに似せるか」が釣果を分ける重要なポイントなので、その辺りを意識し釣りを展開してもらえればと思います。
ただ流すのではなく、戦略性を持ってドリフトさせる意識が大事
以上、落ち鮎パターンでシーバスを狙うときの攻略法でした。
落ちアユパターンは入門にも最適