今回は、釣りで使うラインの三種の神器の一つである、「ナイロンライン」についてのお話。他には「PEライン」「フロロカーボンライン」がありますが、今回はナイロンラインにスポットライトを当てお話していきますので、どうぞ参考までに。
ナイロンラインの特性とメリット(デメリット)

ナイロンラインは昔から釣り人に愛され、使われてきたラインですが、最近ではその地位を「PEライン」に奪われてしまい、ナイロンラインをメインに使っている・・・という人が少なくなってきました。
だからと言ってナイロンラインが使えないラインになってしまったのか?と言えばそうでもなく、ナイロンラインラインの特性や使うことによって得られるメリットを考えれば、まだまだ使うべきタイミングはあるはずです。
では、ナイロンラインの特性やメリット(デメリット)はどのようなことが挙げられるのか?
ナイロンラインの特徴
- 伸びがある
- 価格が安い
- クセが少ない
- 感度と操作性が悪い
- 劣化が早い
ナイロンラインの特徴としてはこんな感じですね。では、一つずつ簡潔に見ていきましょう。
まだまだナイロンが活躍する場は残っている・・・はず。
凄い伸び率

めっちゃ伸びるよ
ナイロンラインはPEラインやフロロカーボンラインとは比べ物にならないほど「伸び」のあるラインで、PEライン使用になれている人であれば、違和感で釣りができなくなるんじゃないか?そう言えるほどは良く伸びるラインです。
よく伸びることにより魚の食い込みがよくなったり、急な衝撃によるラインブレイク率が低くなりますので、アタリはあるが中々乗らない・・・そんな場面で活躍すること間違いなしですね。
ただし、50m以上の飛距離を出して釣りを展開するときは、飛距離が出れば出る分ラインが伸びることになり(後述しますが)ルアーを操作したり、仕掛けをサビいたりするときに難が出てしまいます。
どれだけロッドで動きを付けてもラインがその衝撃を吸収してしまいますからね、動きのある釣りを楽しむときは不向きなライン・・・と言わざるを得ませんね。
伸びがプラスに働く場面で使用するほうがいい
価格が安い

お財布に優しいよ!
ナイロンラインはPEラインに比べると約「半値(下手すると3分の1ぐらいの値段で買える)」で手に入れることができるラインなので、「ラインになんてお金をかけたくない・・・」そんな人にオススメのラインです。
ものにもよりますが、300mで数百円とかで買えるものもありますからね、PEラインで300mだと下手すりゃ1万円超えますからね、この差は大きいです。
ただ、あまりに安すぎるナイロンラインは品質面で不安が出てきますので、ツリイコ編集部的には「1000円ほどのナイロンラインを買ったほうがいいんじゃないかな?」とは思っていますので、ぜひ参考までに。
クセが少ない

初心者でも扱いやすいよ!
PEラインは「擦れに弱くショックリーダーが必要」「風に弱い」というクセ、フロロカーボンラインは「巻き癖が凄い」というクセ、このように何かしらのクセがあり扱いにくい一面を持っているのですが、ナイロンラインは良い意味でも悪い意味でも「特徴がない」ラインなので、特にこれから釣りを始める初心者アングラーでも扱いやすいラインとなっています。
釣り場で何かしらのライントラブルが起きれば面倒ですし、凄くストレスですからね、クセが少なくトラブルも少ないナイロンラインを使い、ストレスフリーな釣りを楽しみましょう。
クセがない分、ライントラブルが少ないライン
感度とルアーの操作性が悪い

動きのある釣りには不向き・・・かも
ナイロンラインは「伸びがある」という特性がありますが、この特徴が仇となり、「動きのある釣り」には不向きだということを知っておきましょう。ラインの伸びが全ての動きを吸収してしまいますからね、巻きの釣り以外はハッキリ言って使い物になりません。
例えばルアーを使い、ロッドをチョン、チョン、と動かしルアーに不規則な動きを与える・・・そんな釣りには全くもって向いていないんですね、ロッドアクションをラインの伸びが全て吸収してしまい、ロッドの動きをルアーに伝えることができないんですよ。
また、伸びがあることで感度が悪くなる傾向にあります。PEラインやフロロカーボンラインに比べると感度の質が全く違いますので、「繊細な魚からのアタリを取っていくような釣り」もまた、ナイロンラインは不向きだと言えますね。
操作性と感度が救えないレベルで悪くなる
劣化が早い

頻繁に巻き替えないといけないよ
ナイロンラインは価格が安価でリーズナブルなラインではありますが、他のラインに比べ「劣化が早い」傾向にあるので、総合的に見ると「損」する可能性があります。
下手すりゃ1回の釣行でダメになることもありますからね、月に1回や2回ほどしか釣行しない人であればまだしも、週に2回も3回も釣りに出かける人からするとこれ以上なデメリットとなってしまいますよね。
価格が高くコスメ面でマイナスと感じてしまうPEラインですが、PEラインは非常に耐久性に優れているラインであり、大事に使えば1年以上継続して使えることも珍しくありません。
釣行頻度が多い人は、耐久性の弱いナイロンラインではなく、耐久性の強いPEラインを巻いておいたほうがいいんじゃないかな?とは思います。
結果としてPEラインよりもコストが高くなる・・・かも
以上、ナイロンの特性とメリット、デメリットについてのお話でした。
ナイロンラインの特性と、使うことによって得られるメリットとデメリットについて知っておこう!