メバリングの本とかWEBサイトを見ていると、「港内の常夜灯下を狙うべし!」って書いてあることが多いんだけど、ただ漠然と常夜灯下ばかりを攻めていても結果が追いつかないことが多いんです。
そもそもね、メバルって常夜灯のない真っ暗なエリアでも普通に釣れるし、別に常夜灯がなくてもメバリングは成立しちゃう。
それでも皆口を揃えて「メバルを釣るなら常夜灯下を狙え!」って言うのには訳があって、その理由を含め、メバリングと常夜灯の関係性を紐解いていきたいと思います。
常夜灯下がメバリングに適している理由を考える

そもそも何故こんなにも常夜灯下が神のように崇められているのかというと、やはり「そこにメバルが集まるから」他ならない訳です。とにかく、真っ暗なエリアでメバルを探し出すより手軽に、確実にメバルがいる場所を知ることができる。
これが常夜灯下が良いとされる一番の理由です。
ただね、メバルは光が好きで常夜灯下に集まっている訳ではなくて、常夜灯を愛して止まないベイトフィッシュが集まっているから、仕方なしに光が差し込むエリアに集っている訳です。
どちらかというとメバルも(シーバスとかに)食われる立場ですからねー・・・目立つ行動は避けたいはずなのです、本来は。
常夜灯下ではね、僕らが想像している以上に食物連鎖が働いており、アミなどのプランクトンが光に寄ってくる→それを食べに小さなベイトフィッシュが集まる→アミや小魚を食べにメバルやアジが集まる→頂点シーバス様も集まる。こんな感じ。
常夜灯ではサイズが出ない
もちろん例外もありますが、常夜灯下で釣れるメバルはサイズが小さいことが多いです。ほんとに、10cm〜15cmほどがアベレージとなり、時たま20cmアップが釣れる・・・そんな感じです。
尺メバルなんてのは夢のまた夢の話であって、「とにかくメバルが釣りたい!」って人には良い場所でしょうが、「大きなメバルを釣りたい」って人には、常夜灯下は向いていない場所と言えますね。
常夜灯下では明かりを狙うのではなく、明暗の境目を狙うことでサイズアップを計る

常夜灯下の明かりが照らされている場所はメバルを目視できることもありダイレクトに狙っている人を良く見かけますが、より型の良いメバルを釣るためには、明かりを狙うのではなく「明暗の境目」を狙ったほうが可能性が上がります。
上記写真の→の場所。この辺りを重点的に攻めてみて下さい。
理由は単純で、経験の浅い若いメバル(サイズの小さいメバル)は比較的警戒心が低く、危険の高い明るい場所でも平気で捕食しますが、長く生きている大型のメバルになるとそうはいきません。
明暗の境の暗闇の身を隠せる場所でジッとベイトが通るのを待ち構え、賢く捕食している訳です。身の安全も守れ、なおかつ捕食しやすい明暗の境目は、大型メバルにとってすっごく都合の良い場所なんですね。
ただ、闇雲に明暗にの境目にリグをキャストするとメバルの警戒心を更に深めてしまうことになり、場を荒らしてしまう結果に繋がります。
明暗の境になる場所より10m以上先へキャストし、自然と暗から明へとリグを通してやることで良い釣果を得ることができますよー!