「メバルがアミだけを捕食している・・・」、今回はそんな所謂【アミパターン】でのメバリングを攻略するために必要な知識についてのお話をしていこうと思います。
アミパターンの時期や場所選び、アミパターンでのメバルの釣り方、使うべきルアーは何なの?などなど、その辺りについて具体的なお話をしていきますので、どうぞ参考までに。

目次
メバリングにおけるアミパターンとは

メバルはその見た目によらず、言うならば「肉食系な魚」であり、今回議題となっているアミだけではなく、甲殻類や小魚など、とにかくエサとなりそうな生き物であれば大体食べる魚です。
そのため、その時期に【メバルが何を食べているのだろうか?】ということを知り、そのベイトに似せたルアーをセレクトすることがメバリングで釣果を伸ばすコツとなりますが、「アミパターン」とはその言葉通り【メバルがアミをメインに捕食している】ときの釣り方であり、セオリー通りにいくなら、アミに似せたルアーを使うことになります。
が、ご存知の通りアミに似せて作られているルアーはありませんし、そもそもアミはサイズが小さすぎるので【ルアーで1匹のアミを演出する】というのは事実上不可能なんですよね、困ったもんです。
では、アミパターンでのメバルを釣るにはどうすればいいのか?という点ですが、結論としては【1匹のアミを演出するのではなく、アミが集合しているシュチュエーションを演出してやる】というのが正解です。
その点だけを意識していればアミパターンでメバルを釣ることはそれほど難しいことではありませんし、場所によれば25cmを超えるメバルがバンバン釣れる・・・ってことも現実的なパターンなので、その点を踏まえこの先をお読み頂ければと思います。
「アミパターン」はメバルがアミをメインに食べている時期のことを指す言葉で、アミパターンは【アミを集合している姿】をルアーにて演出することが攻略の鍵となる
場所は常夜灯のあるポイントがオススメ

常夜灯がある明るい漁港などへ釣行しよう
アミは「光に集まる」という性質があるので、釣行場所は基本的に「常夜灯による明かりが海に向かって照らされている場所」を選ぶほうが都合良しです。
具体的に言うと、(常夜灯がなるべく沢山ある)「漁港」や「堤防」などですね、もちろんメバルがいることが大前提なので、釣果情報などを見て【メバルが釣れている】という情報を先に下調べしておきましょう。
こうなると「アミパターンは常夜灯のない暗い場所じゃ成立しないのか?」という疑問が頭を過りますが、決してそうではなく「暗い場所でのアミパターンは難易度が高くなる」という認識でオッケーです。
アミは遊泳力に乏しい生き物なので、基本的には「潮の流れに乗って移動して」おり、つまり暗い場所ではアミが溜まっている場所を予測しにくく、結果として釣果が追いつかない・・・というのが、【常夜灯のある場所がアミパターンに最適!】と言われる所存。
常夜灯下にはアミが溜まっており、それを食べに沢山のメバルが集まってくる
アミパターンではワームよりプラグを使うことのほうが多い

先ほどもお話した通り、アミを食べているメバルを攻略するには、「集合しているアミを演出する」ことが大事です。そのため、メバリングで広く使われている「ジグヘッド+ワーム」の釣りよりは、まとまったアミを演出しやすい「プラグ」の使用頻度が高くなります。
アミパターンで使うプラグのカラーですが、よりアミが集まっている姿を演出しやすくするため、「クリア」、もしくは「クリアの中に小さな点があるカラー」の使用を強くオススメします。中に点が入っているカラーなんて、だれがどう見ても【アミの塊】に見えますもんね、これで釣れないはずがない。
ちなみにアミパターンで使うプラグの種類ですが、フローティングタイプ、スローシンキングタイプ、どちらでも構いませんが、個人的にはスローシンキングタイプのプラグを使うことが多いので参考までに。
ただし、あまりに沈下スピードの速いシンキングタイプのプラグだと目に見えて釣果が落ちるので、ゆっくりジワーっとサスペンド気味に沈下するものを選んで下さいね。
アミパターンでオススメなプラグ
ツリイコ編集部でよく使われている「アミパターンに効くプラグ」は以下の2つ。
■スミス メバペン
■ジップベイツ リッジ35
アミパターンの釣り方

何も考えず巻き続けていても釣果は伸びないよ
アミパターンでのメバルの釣り方ですが、ツリイコ編集部的な考え方としては「超ゆっくり巻く」「流れに乗せてドリフト」、この2つがアミパターンで釣果を伸ばすために必要なテクニックだと考えています。
特に後者「ドリフト」はアミパターンでのメバルに絶大な効果を発揮するテクニックでもありますので、ぜひやってみて下さい。では、両者共に具体的な釣り方を紹介します。
■超ゆっくり巻く(スローリトリーブ)

「ゆっくりただ巻きする・・・」というのはメバリングの基本ではありますが、アミパターンでは自分の中に構築されている「メバルを釣るときはこれぐらいゆっくり巻くもの」という概念を覆すほど、ゆっくり巻くことを意識して下さい。
もうほんと「ハンドル回してないんじゃない?」ってぐらいのスローリトリーブでオッケーです。水中のアミがジワーっと移動しているというイメージを想像しながらやるとなお良しです。
ゆっくり巻いて流されているアミを演出しよう
■流れに乗せてドリフトさせる

「最早アミパターンではこれだけやっておけばいいんじゃない?」そう心の声が漏れてしまいそうになるほど有効的なテクニックが、【流れにプラグを乗せるドリフト釣法】です。
ドリフトと聞けば難しく感じますが、要は「プラグを放置して流すだけ」のテクニックですので、そう構えず軽い気持ちでやってみることをオススメします。
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ドリフト釣法のやり方は、必ず「潮上」に向かってキャストするようにし、後は一定のラインテンションを掛けながら潮に流していく・・・ただこれだけです。
たまにプラグをコントロールするようにハンドルを回し、糸ふけを出しすぎないようにするのがコツ。また、周りに釣り人が沢山いる状況下でプラグを放置しすぎるとラインが絡むなどのトラブルが起こりやすいので、その点も考慮した上でドリフト釣法でのアミパターンメバリングを楽しんで頂ければと思います。
ただ巻きとドリフト、両者合わせて最高の釣果を叩き出そう!
アミパターンが成立する時期は?

エサとなる小魚などが少なくなる時期がハイシーズン
アミは時期縛りなく「通年そこら中にいるベイト」なので、通年捕食されている・・・と考えるのがスマートです。が、メバルが小魚も食べるし虫も食べるしアミも食べるし・・・みたいな状態は最早「アミパターン」とは言えませんので、ここでの考え方としては「メバルがアミだけを捕食している時期」と思っておいて下さい。
地域差はあるでしょうが、ツリイコ編集部がいつも釣りを楽しんでいるエリアでは「水温が下がりエサとなるベイトフィッシュが少なくなる時期」にアミパターンを楽しめることが多いので、つまり【水温が低くなる2月〜4月頃】がベストシーズンだと言えますね。
ただし、この基準はあくまで「地域によって異なる」ものなので、2月〜4月という捉え方ではなく、【水温が下がりエサとなるベイトフィッシュが少なくなるとき】がアミパターンのハイシーズン・・・という考え方でお願いします。
食べるものがなくて仕方なくアミを食べている・・・って感じなのかな?
細かくでるアタリを見逃さないでおこう

アミパターンはアタリをとるのが難しい
アミパターンはアタリが小さく、「如何に細かいアタリをとるか」が釣果を分ける大事な要素となります。メバルが小魚を食べているときはガツン!と明確なアタリが出ますが、アミパターンに関しては「どうせ簡単に食べられるだろ」と、やる気のないバイトが頻発するんです。
ほんと、コッとかカツ・・・とか、意識してないと分からないアタリばかりですからね、要集中です。
アミパターン特有の細かなアタリをできるだけ感知できるようになるには、感度が良いとされるPEラインを使用し、なるべく感度の良いロッドを使うのはもちろんのこと、ラインテンションを抜かないことが鉄則です。
PEラインはテンションが掛かっている状態だと感度が良いですが、糸ふけを出してしまうと途端に感度が悪いラインへ変身してしまうので、必ず【一定のラインテンション】を保ちながらドリフトさせるようにして下さいね。
アミパターンでのメバリングは釣り方さえ理解してしまえば比較的簡単な釣りではありますが、アタリの取りにくさから【アミパターンほど腕に差がでるパターンはないんじゃないか?】と思えるほどは釣果に差が出る釣りなので、何度も何度もフィールドに通い、自分なりにアミパターン攻略法を見つけるのが他のアングラーに差を付けるキーポイントです。
細かいアタリを感知し、より多くのメバルをゲットしよう!
以上、アミパターンでメバルを釣りときの攻略法でした。
アミに付いたメバルを攻略しよう!