先日メバリングを楽しむために海に出かけると、なんと海の色が赤、赤、赤。普段なら底が見えるほど透き通っている綺麗な海なのですが、この日はどこを見渡しても真っ赤っ赤、もうね、釣りをするのを躊躇うぐらい。うん。
まぁ、その原因は明らかで、、、そう、【赤潮】のせい。
まぁ実際は赤潮であれなんであれ釣りを続けるのですが、ふと頭によぎったのは「俺も赤潮のときは釣りが成立しないと思っていた時期があったなー」ってこと。
ほんとね、世の中には【赤潮では魚は釣れない】と思っている人が凄く多いんだけど、個人的な見解としては「いや、そんなことはないんじゃね?」って感じ。
実際、赤潮でどこもかしこも海が赤く染まっている状態でメバルを何度も釣ったことがあるし、チヌもアジもシーバスも、とにかくどんな魚種であっても、赤潮の状況下で釣りを成立させた経験がある。
問題なのは、赤潮では全く釣れない場所と、釣れる場所が両極端になってしまう。ということ。
こっちの場所ではむしろ釣果は上向きなのに、あっちのポイントでは全く釣れない・・・なんてことは当たり前なので、このページではその辺りについてお話していきたいと思います。
そもそも赤潮ってなに?

そもそも赤潮は「春先」に起こりやすい減少です。
というのも、春先に急激に温度が上昇し、それに伴う水温上昇が起こった際、海中ではプランクトンが急激に数を増やすことになり、その現象が原因で赤潮を引き起こしてしまうから。
具体的には、水温上昇→プランクトンがめちゃ増える→海中の酸素不足→プランクトン死す→死骸で海が赤くなる。まぁ赤潮の原因はこんな感じ。
地域やプランクトンの種類にもよるけど、上の写真のように茶色く変色したり、血のように真っ赤に染まったり、なんにせよ、濁りではなく海が赤く染まったときは「赤潮」が原因だと思っておいて間違いないでしょう。
海中の酸素濃度が低くなることで魚にとって居心地の悪い環境に
プランクトンの異常発生による海中酸素濃度低下によって、当然ながら魚たちも深刻な酸素不足に陥ります。養殖魚など、逃げ場がない魚であれば生きていくのが困難になり、稀に大量死した魚が浜に打ち上げられることもあるとかないとか・・・
まぁ単純に、酸素が少ない海でわざわざ快適な生活を求めてやってくる魚はいない訳でして、これが「赤潮のときは魚が釣れない」と言われる所以であります。
だからね、本来は赤潮が出てる海で釣りをするよりは、赤潮ではない海で釣るほうが(魚が釣れる)確率が高くなることは間違いありません。メバルだけでなく、ほぼ全ての魚共通ですね。
なので、わざわざ赤潮の状況下で釣りをすることは止めておいたほうが良いです。僕のように、遠くに行くのが面倒だから赤潮でもなんでも近所でメバリングを楽しむって人に限り、チャレンジしてみて下さい。
赤潮でメバリングを成立させるには
赤潮になれば海面はどこを見渡しても赤く染まってるので、海全体が赤潮の影響を受けてるんだろうな・・・と感じてしまう人は多いようですが、決してそんなことはありません。
さっきも言ったように海が赤く染まる原因は「プランクトンの死骸」が原因な訳ですから、その死骸がない場所であれば赤潮の影響を受けていない可能性が高い・・・と言えるんですね。
具体的には、比較的水深が深い場所での中層〜ボトム付近。表層は赤潮の影響を受けていても、その下の層は影響を受けていないことがほんと多いので、赤潮がヒドイときはトップは避けるようにし、ボトムもしくは中層の釣りへシフトすることで釣果を伸ばすことができます。
ただし、水深が2mとか3mとか、比較的シャローエリアの場合は全体的に赤潮の影響下にあることが考えられるので、赤潮が効いている時期にメバリングを楽しむ場合はシャローではなくできる限りディープエリアで楽しむことをオススメします。
まぁ赤潮でも問題なく釣りを楽しむ方法は幾らでもあるんで、迷わず釣行してみて下さい。ホゲったときはホゲったとき、ボウズになるのも釣りの楽しみって考えで挑んでみて下さいませ。以上!