今回は、硬いロッドと短いロッド、この両者では何が違うのか?という点についてのお話。ロッドを買うときは硬い竿を買うのか柔らかい竿を買うのかで相当迷うことになるとは思いますので、両者の特徴を考え、自分に合ったロッドをセレクトして下さいね!

目次
硬いロッドと柔らかいロッドの特徴を考えてみる

硬いロッドと柔らかいロッド、それぞれの特徴を知ることで、今自分が必要なロッドの硬さを割り出すことができるので、まずはその辺りについて考えていきましょう。
では、柔らかいロッドと硬いロッドの違いを知るには、どのような特徴に目を配るべきなのでしょうか?
- キャストのやりやすさ
- ルアーアクション
- 魚をバラしてしまうかどうか
- ラインへかかる負担
この4つを意識することで、硬いロッドが必要なのか?それとも柔らかいロッドが必要なのか?という問題点を解決することができますので、一つずつ簡潔に見ていきましょう。
キャストのやりやすさが変わる

竿の硬さによってキャストのやりやすさが変わるよ
ロッドの硬さにより、キャストのやりやすさが変わってきます。そもそもキャストは力任せに飛ばすのではなく、竿のしなりを利用し遠くへ飛ばすのが基本のため、どちらかと言うと「柔らかいロッド」のほうがキャストがやりやすく、より遠くへ飛ばせる傾向にあるんですよ。
特に、5g以下の軽量リグをキャストするときは硬いロッドよりも柔らかいロッドに分がでますので、ライトゲーム寄りの釣りを楽しむときは、柔らかめのロッドのほうが何かと有利です。硬いロッドだとキャストできない・・・って訳じゃないですけどね、やりやすいかやり難いかの話。
一方、40gとか50gとか、そこそこ重量のある仕掛けを扱うときは、柔らかすぎる竿だとしなりが大きくなりすぎ、逆にキャストがやり難くなったり、飛距離が出なかったり・・・柔らかいことがマイナスに作用することが考えられます。ひどい場合だとロッドの破損にも繋がりますのでご注意を。
軽量リグは「柔らかいロッド」、重たい仕掛けは「硬いロッド」のほうがやりやすい
ルアーアクションのやりやすさ

使うルアーによって竿の硬さを変えてみよう
使うルアーの種類によっても、ロッドの硬さを使い分ける必要性があります。ジャカジャカとルアーに動きを付ける釣り、キャストして巻いてくる「ただ巻きの釣り」、この2つだけを見ても使うべきロッドの硬さが変わってくるので、まずは自分の釣りスタイルを見極めることが大事です。
例えば巻きの釣りであれば、(後ほど詳しくお話しますが)硬すぎる竿では魚のアタリを弾いてしまい、上手く乗せることが難しくなるため「柔らかいロッド」を使うほうが有利です。
一方、ルアーにジャカジャカと動きをつける釣り(ショアジギングやワインドなど)で柔らかいロッドを使ってしまうと、ロッドアクションを竿のしなりが吸収してしまい「上手く動かすことができない・・・」という懸念が出てくるため、硬いロッドを使うほうが何かと捗ります。
また、ロッドには「テーパー(調子)」が定められており、テーパーの違いによってもルアーアクションのやりやすさが変わってきますので、その辺りも意識しつつロッドを選んで下さいね!テーパーについては別記事で詳しくお話していますので、そちらを参考までにどうぞ。
ただ巻きの釣りは「柔らかいロッド」、アクションの釣りでは「硬いロッド」が有利
魚をバラしやすいかどうか

魚とのやり取りに差が出るよ
硬いロッドと柔らかいロッドでは、魚を掛けた後の「バラシやすさ」にも差がでます。また、魚の食い込みにも差がでることがあるため、狙う魚によって柔軟に使い分けることが理想的です。
例えば、シーバスなどの巻きの釣りで狙う魚は「柔らかいロッド」を使い、バイト時の衝撃を竿のしなりで吸収させるのが良いですね。硬いロッドだとどうしても魚からのアタリを弾いてしまうため、向こうアワセ要素の強い「巻きの釣り」では、硬いロッドよりは柔らかいロッドのほうがHIT率が高くなります。
また、掛けた魚とファイトするときも、硬いロッドでは魚の強烈な引きに対して竿が曲がらず、その衝撃の多くがラインやルアーフックにかかってしまい、結果として「バラしてしまいやすい」という懸念が生まれてしまいます。
よく曲がる柔らかいロッドだと、魚の引きを竿のしなりが吸収してくれるため、溜めを作りやすく余裕を持ったやり取りを行うことができるんですね。
ただ、ロックフィッシュを狙うときや、とにかく強引に寄せてくる必要のある釣り(大型青物など)では、柔らかいロッドだと魚に主導権を与えてしまいキャッチ率が下がる傾向にあるため、そのような釣りを楽しむときはガッチガチの硬いロッドを使うほうが何かと有利です。
柔らかいロッドのほうが魚をバラシにくい傾向
ラインへかかる負担が変わる

ラインへの負担も考えておこう
前項でも少し触れましたが、硬いロッドは竿のしなりによる衝撃の吸収率が少なくなるため、ラインにかかる負荷がどうしても大きくなってしまいます。
ラインにかかる負荷が大きくなればなるほどラインブレイクのリスクが高まりますし、魚をバラしてしまう可能性も大きくなってしまうため、ラインにかかる負荷を少しでも軽減したいときは「柔らかいロッド」を使うほうが良いですね。
ただ、硬いロッドには「強引に魚を寄せてこれる」というメリットがあるため、どうしても硬いロッドを使うことによるラインの負荷が気になるときは、PEラインではなく伸びのあるナイロンラインやフロロカーボンラインを使うのもアリだとは思います。
それかショックリーダーを2mとか3mとか、長めにとっておき、少しでもラインへの負荷を減らす・・・という方法もありますね。
初心者にはどっちがオススメ?

硬いロッドか柔らかいロッド、どっちが使いやすいの?
結局、硬いロッドと柔らかいロッド、どちらが初心者に向いているの?という話ですが、ツリイコ編集部的には【総合的に見て柔らかいロッドのほうが初心者向けなんじゃないかな?】とは思っています。
もちろん、楽しむ釣りのジャンルにもよりけりですが、柔らかいロッドは「キャストがやりやすい」「魚とのやり取り難易度が下がる」というメリットがありますからね、初心者アングラーにとってこれ以上強い味方はいないんじゃないかな?ってのが本音です。
最初は「柔らかいロッド」から始めたほうが良いんじゃないかな?ってのが本音
以上、柔らかいロッドと硬いロッドの違いについてのアレコレでした。
硬いロッド、柔らかいロッドの特徴を知り、自分に必要なロッドを割り出してみよう!