今回は、エギングで釣果を伸ばすキモとなる「エギのシャクリ方(動かし方)」のコツとやり方についてのお話。
様々なシャクリ方を知ることでよりレパートリーの多い釣りを展開できるようになり、もちろん釣果を伸ばすことができるようになるため、その全てを会得しておくことをオススメします。
目次
2段シャクリがスタンダード

エギングで最もスタンダードとなるシャクリ方が「2段シャクリ」です。2段シャクリとはその名の通り【エギを2段階に分けてダートさせる】動かし方のことで、2段シャクリでアピールした後、カーブフォールで抱かせる・・・
という、エギングの基本中の基本を地でいくテクニックですね。
ぶっちゃけ言うと、2段シャクリさえ覚えておくと、何の問題もなくエギングを楽しむことができますし、コンスタントにアオリイカを釣ることができますので、まずは2段シャクリから練習し、極めていくことをオススメします。
具体的なシャクリ方ですが、手をリールハンドルに添えた状態(手は動かさずに固定しておく)で、竿だけをジャカ、ジャカと2回動かすだけ。ただし、あまりにもラインテンションをかけた状態でシャクってしまうとエギが上手くダートしない恐れがあるため、ラインスラッグが出た状態で動かすのがコツです。
2段シャクリは、エギングで最も多用するスタンダードなシャクリ方
ボトムを攻めるときは1段シャクリが効く

アオリイカの活性が低いときや、ボトムに溜まっているときは、中層や表層を無視し【ボトムを攻める】という戦略が有効的であることが多いですが、ボトム付近を攻めるときに2段シャクリをやってしまうとアピールが強くなりすぎ、アオリイカに警戒心を抱かせてしまう懸念が出てきます。
ですので、アオリイカの活性が低いときやボトム中心に攻めるときは、【1段シャクリ】の比較的アピールの小さなシャクリ方を行い、ボトム付近をネチネチと攻めてみるようにして下さい。
やり方としては、キャスト後必ずボトムを取り(→ボトムを確実に取るための方法)、ロッドをチョンと上に跳ね上げ、「エギをボトムから30cm〜1mほど浮かす」感じで動かします。
跳ね上げ→着底→跳ね上げを繰り返していると、グーっとエギを持っていきますので、後は合わせるだけでオッケーです。2段シャクリ同様、1段シャクリもエギングで必ず覚えておきたい動かし方の一つなので、ぜひ会得しておきましょう。
ボトムをネチネチ攻めるときは【一段シャクリ】が効果的
3~4段シャクリを入れ、アピールを強めることも

アオリイカが高活性なときや、より遠くからイカを寄せたいときは、3段シャクリ、4段シャクリと、シャクリを入れる回数を多くすることもあります。どれだけ多くても5回までにしておくほうが良いですが、シャクリを入れる回数を多くすることで反応するアオリイカがいることは紛れもない事実なので、2段シャクリで反応がないときは、3段、4段と動かす回数を多くしてみてはどうでしょうか?
シャクリ方は2段シャクリと同じで、ジャカ、ジャカ、ジャカとテンポよくロッドをシャクればオッケーです。
よりアピール力を高めたいときは、3段、4段のシャクリを入れよう!
ワンピッチジャーク

2段シャクリとの違いを言葉で表すのが難しいですが、2段シャクリのスピードを上げたシャクリ方を「ワンピッチジャーク」と呼びます。2段シャクリがジャカ、ジャカとロッドを動かす感じで、ワンピッチジャークは「ジャカジャカ」と素早く動かすイメージですね。
ワンピッチジャークのコツですが、上手く動かすためには「ハンドルを回しすぎない」ことが大事で、1回のアクションに対し【ハンドル半回転】を基準として下さい。
それ以上ハンドルを巻いてしまうとエギが動きすぎ、上手くダートアクションができていない可能性が高くなってしまいます。最初は「ハンドル半回転」が難しく感じるとは思いますが、慣れればどうってことありませんので、後は練習あるのみです。
より細かく素早い動きでエギをアピールしよう!
ただ巻きやボトムステイも効果的

エギングと言えば、ヒュンヒュンとロッドを煽り、エギをダートさせるというイメージが定着していますが、実は「ただ巻き」や「ボトムステイ」など、ナチュラルな動きでアオリイカを釣ることができるのです。
ただ巻きは文字通り「エギをただ巻いてくる」だけのテクニックで、ボトムステイも文字通り「ボトムに放置しておく」だけのテクニックですが、アオリイカの活性が低いときや、エギの動きにスレているときに効果的なテクニックなので、戦略の引き出しとして用意しておくことで周りのエギンガーに差をつけた釣果を得ることができますよ!
エギングにおける「ただ巻き」「ボトムステイ」テクニックについては別記事で詳しくお話していますので、そちらを参考までにどうぞ。
→「エギング」ボトムステイ戦略
→ただ巻きでアオリイカを釣ろう
アクション後のフォールに気を使おう
エギングはどうしても派手な「シャクリ」に目を奪われがちですが、実は一番大事なのはシャクリではなく「フォール」なんですよ。シャクリの後のフォールをどうナチュラルに演出するか。これがエギングで釣果を伸ばすために凄く大事な要素となるため、シャクリよりもフォールに気を使うほうが何より捗ります。
アオリイカはシャクっている最中に乗ってくることはなく(たまにはあるでしょうが、ただの偶然です)、フォール中に抱いてくることが99%を占めますからね、雑なフォールをしていると警戒心を抱かれ、全く釣れないようになる・・・ということも考えられるため、より自然にイカが抱きやすいフォールを心がけていきましょう。
具体的に言うと、フォール中はロッドをできる限り動かさず、エギに不自然な動きを与えないことが重要です。アオリイカはほんのちょっとの違和感を感じただけで抱いてこなくなるため、【エギに無駄な動きを付けずにフォールさせる】ことが大事な要素となります。
シャクリよりフォールのほうが大事
そこまで難しく考えなくてもOK
エギング関連の雑記や動画を見ていると、ビュンビュン!と風を切るかの如くロッドをシャクっていたり、「シャクリは凄く難しい・・・」的な言い回しをしていることが多いですが、ツリイコ編集部的には「そこまで難しく考える必要性は全くないんじゃないかな?」というのが本音です。
そこまで派手にシャクらなくても十分釣れますし、極端な話、チョン、チョンとロッドを動かしフォールさせているだけで釣れる・・・ということもあるため、シャクリ方に対しそれほど難しく考えることは止め、軽い気持ちでやってみるのが一番ですね。
シャクリ方よりも何よりも大事なのが「アオリイカの魚影が濃い場所へ釣行する」ことで、特に秋シーズンともなると、エギを投げチョイチョイとシャクリ放置するだけで「止め処無くアオリイカが釣れる」ということもありますからね。
魚影が濃い場所にさえいけば、エギングは非常に難易度が低い釣りとなるので、できる限り魚影が濃く、人が少ない低プレッシャーの場所へ釣行することに気を使いましょう。
(元も子もない話を言うと)適当なシャクリでも釣れるときは釣れる
以上、【エギングのシャクリ方(動かし方)】まとめでした。