今回は、「エギングロッドをシーバスゲームと兼用で使えるのか?」というお話。一本の竿で2種類の魚種を狙えるとなるとコストパフォーマンスが良くなりますし、1本のロッドで「今日はシーバスもイカも狙う!」というのが現実的になりますからね。
果たして、エギングロッドでシーバスゲームを楽しむことはできるのでしょうか?

目次
エギングロッドをシーバスで使う条件とスペックを考えてみる

「エギングロッドをシーバスロッドとして兼用したい・・・」そう考えたときは、まず【シーバスゲームでエギングロッドを使うための条件やロッドスペック】を考えてみましょう。では、エギングロッドでシーバスを狙うにはどのような点を意識すればいいのか?
ここを意識しておこう
- キャストするルアーの重さ
- シーバスと上手くファイトできるか
- ロッドの「調子」を考える
- 最適なレングス(長さ)を選ぶ
大まかに考えてみると、この4つの条件を満たしていさえすればエギングロッドでシーバスゲームを楽しむことができますので、どうぞ参考までに。では、一つずつ簡潔に見ていきましょう。
キャストするルアーの重さ(ウエイト)

ある程度重たいルアーを投げられるロッドを選ぼう!
シーバスゲームでは大きく分けて「5g〜15gのルアーをメインに使う」「15g〜40gのルアーをメインに使う」、そんなシュチュエーションが多いです。例えば小規模河川や港内で釣りを楽しむときは軽いルアーをメインに使うことになりますし、大場所での釣りは重たいルアーを使い飛距離を稼ぎながら楽しむことになります。
ですので、「エギングロッドを使いどのようなシーバスゲームを展開したいのか?」を決め、キャストできるルアーの重さを決めるのが先決ですね、使いたいルアーをキャストできない・・・これ以上悲しいことはそうそうないでしょうから。
エギングロッドで扱えるルアーの重さは「号数」で表記されていることが多いので、号数を重さに置き換えてみます。
重さ | |
---|---|
2.5号 | 10g |
3号 | 15g |
3.5号 | 20g |
4号 | 25g |
こんな感じでエギは0.5号変わる度に「5g」重さが変わると思っておきましょう。10g前後のルアーを使いシーバスを狙うときは2.5号のエギが扱いやすいエギングロッドを選び、25g以上のルアーをキャストしたいときは、4号以上投げられるエギングロッドであればオッケーです。
キャストできるエギの号数をグラムに置き換え、シーバスゲームに必要なルアーウエイトを満たしているエギングロッドをセレクトしよう!
シーバスの強烈なファイトに耐えることができるか

キャッチできなきゃ意味ないよ
30cmや40cm程度のシーバスであればまだしも、60cmを超えた辺りから一気に引きの質が異なってきます。特に80cmを超える所謂「ランカーシーバス」ともなると、その強烈なファイトに耐えられるロッドでなければキャッチすることが難しくなるでしょう。
そのため、エギングロッドでシーバスを狙うときは「シーバスの強烈な引きに耐えられるロッド」を基準に選ぶようにしておきたいですね、HITしてもキャッチできなきゃ意味がありませんから。
例えば、ライトクラスの「比較的小場所でサイズの小さなイカ」をメインターゲットに設計されているロッドだと、シーバスの強烈な引きに耐えきれない可能性があるので、大きなシーバスがHITしたときに備え、硬さで言うと「ミディアムライトクラス以上」のエギングロッドをセレクトしたいところです。
狙いたいシーバスのサイズが大きくなればなるほど、ロッドパワーの強いエギングロッドを選んだほうが良いと言えるので、「どのようなシーバスゲームを展開したいか」をよく考え、兼用するエギングロッドを選んだほうが良いんじゃないかな?とは思います。
ある程度パワーのあるエギングロッドをセレクトしよう!
調子(テーパー)を考える

ロッドがどこで曲がるのかを考えよう
エギングロッドでもシーバスロッドでもそうですが、ロッドはそれぞれ異なる「調子(テーパー)」が設定されています。調子(テーパー)とは【竿がどこで曲がるのか?】を定めている基準であり、「先調子」「胴調子」という言い方をすることもありますね。
先調子は文字通り「ロッドの先が曲がる」ことを表していますが、エギングロッドは先調子であることが多く、「ファーストテーパー」〜「レギュラーテーパー」で設定されていることがほとんどです。
ファーストテーパーは極端に言うと竿の先っちょだけが曲がるように設定されているロッドで、エギのアクションが付けやすく感度が良い調子となっていますが、如何せん曲がり幅が少ないため、キャストがやり難く飛距離が出ない、魚とのやり取りが難しくなる・・・といったデメリットがあります。
一方のレギュラーテーパーはファーストテーパーよりも下の位置で曲がる調子であり、良くも悪くも【基本的】な調子です。これといった特徴がないものの、初心者にも扱いやすく全てにおいてバランス良く曲がってくれますので、良く言えば「誰にでも扱うことができるロッド」、悪く言えば「面白味のないロッド」となりますね。
本題ですが、エギングロッドとシーバスロッドを兼用したいときはどの調子(テーパー)を選ぶべきなのか?人によって好みは分かれるでしょうが、やはり基本に忠実な「レギュラーテーパー寄りのロッド」がオススメです。
ファーストテーパーとレギュラーテーパーの間に位置する「レギュラーファースト」という調子もあるので、その辺りは好みでどうぞ。
シーバスゲームでエギングロッドを使うときは、「レギュラー〜レギュラーファースト」の調子がオススメ
レングス(長さ)も考慮しよう

短すぎるロッドはダメ!
ロッドのレングスが長くなると、飛距離が出しやすくなる、溜めが効き魚とのやり取りが楽になるというメリットがあります。そのためシーバスを狙うときは「比較的長さのあるロッド」がオススメなので、そこそこ長さのあるエギングロッドをセレクトする必要性が出てきます。
エギングロッドは8ft〜9ftまでがラインナップとして用意されていることが多いですが、シーバスロッドは8ft〜11ftまで、使用環境に応じて沢山のラインナップからセレクトできるようになっています。
ですので、エギングロッドをシーバスゲームで代用するときは、「比較的レングスが長いロッド」を選ぶことを意識しておき、できれば8.6〜9ft程度のレングスを選ぶようにしておきましょう。
ロッドが短くなれば飛距離が出ず、シーバスとのやり取りに難が出る
シーバスゲームとの兼用にオススメなエギングロッド
以上がエギングロッドをシーバスゲームで使うときに必要な条件、スペックですが、可能な限りこの条件に合うオススメのエギングロッドが幾つかありますので、ここで紹介しておこうと思います。
■メジャークラフト クロステージCRX-892E
ロングキャストが必要な場面でエギングを楽しむことに特化したエギングロッドです。2.5号〜3.5号までのエギをキャストすることができ、調子は「レギュラーファースト」となっているので、シーバスゲームにも十分代用できるスペックを持った1本となっています。
■シマノ セフィアCI4 S906M
9.6ftというロングレングスモデルのエギングロッドで、キャストできるエギの号数は2〜4号です。CI4により徹底的に軽量化されており、非常に操作性に優れたエギングロッドなので、シーバスゲームでも十分すぎるほどの活躍をしてくれることでしょう。
■ダイワ リバティクラブ862M
とにかくコストパフォーマンスが良いエギングロッドが欲しい!そんな人にオススメなのが「ダイワ リバティクラブシリーズ」です。もちろんシーバスゲームにも流用することができるので、安くて質の良いロッドを探している人に最適なロッドであることは間違いありません。
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