今回は、エギングで根掛かりを避けるために意識しておきたい対策方法についてのお話。残念ながら100%の根掛かりを避けることは不可能に近いですが、意識を強めておくことで避けられる根掛かりがあるのは事実なので、ぜひご一読あれ。

根の少ない場所へ釣行するのが一番!

極めて当たり前の話ではありますが、根掛かりは海底に「何かしらの根」があることが原因で起きてしまいます。例えば海藻にエギのカンナが引っかかってしまったり、岩と岩の隙間にエギが挟まったり・・・ですね。
なので、どうしても根掛かりを避けたエギングを楽しみたい!って人は、根が全くない場所、もしくは根の数が少ない場所へ釣行することで、根掛かりの頻度を極力少なくすることが可能です。
しかし、そのような場所はエギの根掛かりこそ少なくなるものの、アオリイカの個体数が少なくなってしまうため、釣果の伸びを求めることができなくなってしまいます。もちろん、根のない場所は絶対に釣れない・・・
そんなことはありませんが、根のある場所のほうが魚影が濃く、よく釣れる傾向にあるのは確かな事実なので、根掛かり頻度を減らすか、根掛かりのリスクを負って数を狙うか。その辺りはご自身の判断にお任せします。
根のない場所では根掛かりしようがない
ボトムの形状や質を熟知しておく

同じポイントへ複数回通い、ボトムの形状を把握しておこう
根掛かり頻度を少なくする一番の対策方法は、「ボトム(底)の形状や質を理解しておくこと」です。この場所には海藻が沢山あって、手前には敷石が入っている・・・
このように、フィールドの地形を把握し考慮することで、根を避けた釣りを展開できるようになり、結果として「根掛かりリスクを抑えたエギングを楽しむことができる」となる訳です。
1回の釣行では思うようにボトムの地形を把握することが難しくなるため、同じ場所へ複数回釣行するようにし、海底の形状や質を知っておくことをオススメします。(ただし、必ずエギングで実績のあるポイントへ釣行するようにして下さいね)
ボトムの地形を把握することで避けられる根掛かりが必ずある
ボトムまで沈めないのも一つの手

アオリイカは時間帯によりいるレンジが異なるため、必ずしも「ボトムを取らなければいけない」ということはありません。つまり、アオリイカが中層や表層へ浮いているときにエギをボトムまで沈める必要性は全くないため、エギをボトムまで沈めず、中層ぐらいからアクションを開始しましょう。
言わずとも、根掛かりはボトムにある何かしらの根に引っかかることで起きますからね、根のない中層や表層で根掛かりすることはほぼないと言えるので、「根掛かりが怖い・・・」そんな人は、ボトムを取らないエギングを楽しんじゃいましょう。ただし、油断しているとロープなどに根掛かりするのでご注意を。
ボトムまで沈めないことで根掛かりリスクを圧倒的に低くすることができる
ボトムステイは根の少ない場所で

エギングの一つのテクニックとして「ボトムステイ」があります。これは、エギを動かさずボトムにエギを放置しておくだけのテクニックとなり、あらゆる面で有効的な方法ではありますが、根の多い場所でのボトムステイは「根掛かりと隣合わせ」だということを知っておきましょう。
始めは根のない場所でステイしていたエギが、潮の流れやラインの動きによって根の位置まで移動し、結果根掛かりする・・・ということが多いんですね。
エギングでのボトムステイテクニックは2分とか3分の長時間エギを放置することもあるため、なるべく根の少ない場所へエギを投げ込み、流れる位置を把握した上でやってみることをオススメします。
放置してたら根掛かりしてた・・・よくある話です
根掛かりしてしまったときの対処方法

強引に外そうとすることだけは止めておこう
どれだけ万全な手を尽くそうとも、どれだけ熟練のアングラーがエギングを楽しもうと、根掛かりするときはどう足掻いても根掛かりしてしまいます。
ただ、根掛かりしたとしても、根から外すことさえできれば何の問題もないため、エギが根掛かりしたときに「なるべく回収できる」対処方法を知っておき、大事なエギをできる限り回収するようにしておきたいところですね。
エギは600円〜1500円ほどしますから、頻繁にロストしてしまうとお財布に大打撃を与えることになりますし、海底にエギという名のゴミを残すことにもなりますからね、ねるべく根掛かりによるロストを避けることがエギンガーとしても使命でもあります。
具体的な根掛かり対処方法ですが、一番重要なのは「慌てないこと」ですね。根掛かりしてしまった・・・と無理にロッドを煽ると、余計食い込んでしまい事態を悪化させてしまいますし、ロッドに負担がかかり、折れてしまう要因ともなってしまいます。
根掛かったかな?そう感じたときは、一度ラインテンションを抜き、ヒョイっとロッドを持ち上げるように煽り、回避してやるのが一番で、それでも回避できないときは、強引に外そうとするのではなく、ロッドを海に向け、徐々にテンションをかけていくか、立ち位置を変え、引っ張る方向を変えてやるのが正解です。
これでも取れないときは、ロッドの角度をラインと水平にし、引っこ抜く感じで引っ張ります。運がよければ外れてくれますよ。
このとき、リーダーやメインラインから切れてしまうと、エギと一緒にラインまでも海底に残ってしまうことになるため、ルアー結束時に「ある一定のテンションをかければ結束部から切れてくれる」程度の強度で結束しておき、なるべくラインを海へ残さない工夫も大切です。
ただし、あまりに弱いノットを組んでしまうと、イカがHITしたときにスっぽ抜けてしまうこともあるため、その辺りのバランス調整は必須ですね。
根掛かりには、慌てず冷静に対処するのが一番!間違っても、根にフッキングする行為だけは避けておこう
以上、エギングで根掛かりを避けるための対策方法に関するお話でした。
大事なエギをなくさいためにも、根掛かりを避けるための意識を強めよう