エギングを楽しむ上で最も邪魔な存在となるのが「風」の存在。風速3m以下の風であればまだしも、5mを超えた辺りから「これは無理だ・・・」そう諦めてしまうほど、風はエギングにおいて厄介な存在となるのです。
しかし、風が吹こうが何が吹こうが、一度釣りに行く!と決めれば釣りに行ってしまうのがエギンガーの性だとは思うので、今回は【強風時にエギングを楽しむときのコツ】について、まとめておこうと思います。
風が強くなるとアタリや着底が分かりづらくなる

風の強い日のエギングは、どうしてもアタリが取れなくなってしまったり、着底を把握することができない・・・といった弊害が生まれてしまいます。初心者アングラーはもちろんのこと、この道10年のベテランアングラーであっても、風が強い日は上手く釣りを展開できなくなるほどは難易度が高くなるため、できる限り「風がない日」に釣行するのも、エギングで釣果を伸ばすコツとなります。
参考→エギングでアタリを取るコツ
参考→エギの着底を知る方法
しかし風がない日を選んで釣行できるほど時間的余裕のない人が大多数を占めると思いますし、風が強い日を避け続けることにより、スキルアップできない・・・という問題も出てきますので、「風のある日でもエギングを楽しめる方法」を模索していきましょう。
エギングではアタリをラインで取るため、風が強い日はアタリが取れなくなる
風向きを考えて場所を決める

単純に「風が強い」とはいっても、自分の後ろから風が吹いたり、右から左に風が拭いたり。その日によって「風向き」に違いがでますので、「今日は強風です」という予報を知ったときは、まず【釣り場にどう影響するか】を考えるようにしましょう。
例えば、北向きの釣り場であれば、北風が吹いているときは向かい風となり、西風が吹いているときは左から右に風が流れますよね?そんな感じで、立ち位置で受ける風向きを考えることで、強風時に行くべき場所が見えてくるのです。
向かい風だとキャストに難が出ますが、ベイトが風に寄せられアオリイカが足元付近にいることもありますし、追い風であれば風にエギが乗り、いつもより飛距離を伸ばせる・・・など、風が強いことがメリットになることも考えられますからね。
しかし、「左右から強く吹く風」こいつはダメです。ラインが流され、アタリも取れなきゃボトムも取れない、そもそも何をしているのか分からない・・・ということに成りかねませんので、強風時にエギングを楽しむときは、「なるべく追い風が向かい風(あまりに強いときはNG)」の場所をセレクトし、釣行するようにしておくのがベストです。
風がメリットと成り得る場所へ釣行しよう
ラインを水面に近づける
風が強い日のテクニック面ですが、風でラインが流されないよう「なるべく水面と水平になるよう」工夫することが大事です。ラインに角度が付けばつくほど風の影響を受けやすくなりますからね。
そうなるとアタリが取れない、ボトムが取れない、どころか、風にラインが煽られ、エギが水面近くまで浮いてくる・・・ということもあるため、なるべく風の影響を受けないラインメンディングが、強風時のエギングで釣果を伸ばす鍵となります。
なので、立ち位置から海面までの距離が遠いような場所は、どうしてもラインに角度が付いてしまいやすいため、なるべく【足場と水面が近い場所】が理想的ですね。後はロッドのレングスを長くしてやる・・・なども一つの手だとは思います(普段は8ftを使っているなら、9ftを使う・・・など)
ラインに当たる風を少なくしよう
PEラインを変えてみる
エギングではPEラインを使うのが一般的ですが、PEラインには「比重が軽い」という致命的な弱点があります。つまり、水に沈みにくくなるし、風にも流されやすくなるため、「強風時には圧倒的に向いていないライン」と言えるのですね。
そのため、風が強い日にエギングを楽しむときは「より比重の高いPEライン」を使うのがオススメです。一般的に「シンキング、サスペンドタイプ」と呼ばれているPEラインを使っておけば間違いないでしょう。
また、PEラインは細くなればなるほど風の影響を受けにくくなるため、0.8号を0.6号に落としてやるのも一つの手です。
風に流されにくいPEラインを使うようにしよう
風裏となるポイントを見つけておこう
これを言うと元も子もない話となりますが、風の強い日は【風のない場所へ釣行する】のが一番です。どれだけ対策を練ろうとも、エギングが風に弱い釣りという事実が消えることはありませんからね、より無風な場所をセレクトするのが釣果を伸ばすコツ。
どれだけ風の強い日でも、場所を選べば「風裏」となるポイントって、結構あるんですよ。
西風が強いときはこの場所、北風が強い日はこのポイント・・・みたいな感じで、「強風時にエギングを楽しむことができる場所」を見つけておくことで、わざわざコンディションの悪い中釣りをしなくても、楽しく快適に釣りを楽しめるようになりますよ。
ただし、言わずとも「アオリイカがいる」ということが絶対条件となるため、風の有り無しに加え、アオリイカの実績があるポイントを選ぶようにしておきましょう。
以上、風の強い日にエギングを楽しむためのコツでした。