今回は、チニングで釣れたチヌを「リリースする」ときのお話。リリースするときはどのような逃してやるのが正解なのか?リリースするか持ち帰るのかの基準は?みたいなことについてお話していくので、どうぞ参考までに。

なるべくダメージを残さないよう逃してあげよう

食べる目的ではなく、ゲームフィッシングとしてチニングを楽しむときは「リリースすることが前提」となりますが、釣れたチヌをリリースするときは、チヌに対しなるべくダメージを残さない形で逃してあげることをお願いします。
例えば素手でベタベタ触ったり(人間の体温で弱ると言われています)、写真撮影のために長時間放置したり、フィッシュグリップで長時間ぶら下げていたり。このような行為はチヌに対し大きな傷を与えてしまうことになり兼ねませんので、できる限り早め早めのリリースを心がけましょう。
また、「どう考えても弱らせてしまったな・・・」と感じたときは無理にリリースするのではなく、持ち帰り美味しく頂くのも釣り人の努めだとは思っています。基本的にチヌは美味しい魚ですからね、持ち帰れば喜ばれるはずです。
釣れたチヌはなるべく早くリリースしよう
チヌの口を素手で触らないほうがいい

見て頂くと分かるように、チヌの口には鋭いギザギザな歯が沢山あります。この口でカニなどの甲殻類を砕いて食べたり、堤防際に付いてるイガイがムシャムシャ食べている訳なので、触れたり噛まれたりすると大怪我してしまうことも考えられますね。
個人的な話にはなりますが、チニングを始めた初心者の頃はチヌの歯が鋭いことなど知る由もなく、ブラックバスを持ち上げるように口の中に手を突っ込む所謂「バス持ち」をしたのですが、抵抗する余地なく手をズタズタにされたことがあります。ほんと痛かったので、注意して下さいね。
釣れたチヌをピックアップするときは素手で持ち上げるのではなく、安いもので良いので「フィッシュグリップ」を用いて持ち上げることをオススメします。
持って帰るかリリースするかの判断方法

持って帰るときのある程度の基準を決めておこう
チニングで釣れたチヌを持って帰るか持って帰らないか、つまり【食べることができるかできないか】の判断ポイントですが、ツリイコ編集部的には「釣れた場所」「ニオイ」、この2つを考慮し決めています。
もちろん、どのような状態であっても、傷つけて弱らしてしまったチヌに関しては持ち帰るようにしていますよ。
まず、「釣れた場所」ですが、どう考えても水質が悪い場所に居着いていたチヌに関しては、基本持ち帰ることはありません。海が綺麗な地域に住んでいる人はイメージし難いと思いますが、ツリイコ編集部のある大阪府は残念なことに「ここは海じゃなくてドブなんじゃないか?」という場所が沢山あります。
そのような場所で釣れたチヌは(言い方は悪くなりますが)臭くて食えたもんじゃない・・・ってケースがほとんどですし、下手すりゃ健康面で悪影響が出てしまうことも考えられるので、なるべく食べないほうが無難じゃないかな?とは思います。
後は「ニオイ」も持って帰るかどうするかを決める大事な基準となりますね。単純に「え、めっちゃ臭い」と感じたチヌは持ち帰らないことをオススメします。
反対に釣った場所の水深がよく、ニオイがそれほどないチヌであれば、持ち帰り美味しく頂くことができるので、ぜひ塩焼きや煮付けなどで食しましょう、チヌはほんと美味しい魚ですからね。
水質が悪い場所に生息しており、ニオイのキツイチヌは持ち帰らないほうがいい
以上、釣れたチヌをリリースするときのアレコレでした。
できる限り優しくリリースしてね