アジングやメバリングを楽しんでいると、表層や中層では何の反応もなく、どうやら魚はボトム(海底)に沈んでいるようだ・・・そんなことがよくあります。特に魚の活性が低いときや、光量が多い時間帯(昼など)はボトム付近を回遊していたり、ボトムにひっそりと身を潜めていることが多くなりますね。
このように、【魚(アジやメバル)がボトムに沈んでいるとき】は、表層や中層を攻めたところで釣れる可能性が凄く低くなってしまうため、魚が底付近に沈んでいるな・・・そう感じたときは、表層、中層を捨て、ボトム中心に攻めていくのがセオリーです。
ボトムを重点的に狙うときの釣り方は、単純に「キャスト→フォール→ボトム着底→アクション(ただ巻きやジャークなど)」となりますが、ボトム狙いの要となる「ワームをボトムに着底させる」←これが厄介なんですよ。
経験者ほど身にしみて分かっているとは思いますが・・・【ボトムが取れない(取りにくい)】んですよ。特に風が強い日や潮流が速い場所でのメバリング、アジングでは「ボトム着底が把握できず(しにくく)」、思うように釣りを展開できないことがよくあります。
ショアジギングやシーバスゲームで使われる20gとか50gとか・・・数十グラム以上の重たいルアーを使いボトムを取るのであれば別ですが、アジングやメバリングで使うリグは1g〜3g前後を使うことが多くなりますからね、慣れない内は「沈んでいるかどうかすら把握できない」そんなときもあるでしょう。
リグが軽くなればなるほどボトムを取るのが難しくなり、【アジングやメバリングって、どうやってボトム取るんだよ・・・】とそう感じている人は凄く多いのではないでしょうか?
(個人的に)かれこれ8年ほどアジングやメバリングを楽しんでいますが、風が強いとか、潮が速すぎるとか・・・その日の条件によっては未だにボトム着底が分からないこともあります。
そんな若干難易度が高い、アジングやメバリングでのボトム着底ですが、知っていると知らないでは釣果に100倍ぐらいの差があるんじゃね?と言える【ボトムを把握するための方法(テクニック)】がありますので、この辺りについて具体的かつ簡潔にお話していこうと思います。
ライトゲームでボトムを取るにはコツがいる
目次
ボトム着底を知るための4つの方法
- ロッドに伝わるボトム着底の合図を取る
- ジグの重みで着底を把握
- 着底までのカウントダウンをする
- ラインやティップで判断する
- ジグヘッドを重くするのも一つの手
水深が深いとか、風が強いとか、潮の流れが速いとか・・・色々あるとは思いますが、この4つを知っておくことでどんな状況であっても、ほぼ間違いなくボトム着底を知ることができるようになりますので、アジングを楽しんでいる人、メバリングを楽しんでいる人、それらを含む「ライトゲームを楽しんでいる人」は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
ロッドに伝わる「コン!」という反応を感じ取る

最初に伝えておきますが、この方法は凄く難易度が高くなっています。よほど感度の良いロッドを使っている・・・よっぽど集中力がある・・・そんな人にしか(恐らく)習得できない方法のため、方法の一つとして一応知っておくか・・・ぐらいに収めておくのが一番です。
単純に、キャストしたルアーやワームが着底したときにでる「コン」とか「コツン」という衝撃がラインを伝い、ロッドに伝達される反応を感知することになるのですが・・・これがほんと難しい(というより、ほとんど感じることができない)のですよ。言葉にするのは簡単ですけどね、実際やってみるとかなりの難易度です。
そもそもこの方法は、難しいというより「1gや2g程度のジグヘッドじゃ感知するのは不可能じゃない?」と思えるほどの細かな反応しか出ないため、ロッドに伝わる反応でボトム着底を知りたいときは、水深の浅い場所で練習してみるか(深くなるほど難易度が高くなります)、使うリグの重さは5gとか10gとかにするとか・・・そのような対策を取ることで、なんとかボトム着底が分かるかな?というレベルですね。
参考→何gが最適?アジングで使うジグヘッドの重さを考えてみる
凄く難しいけど、できればある意味一番簡単な方法
ジグの重みで確認する

キャストし、リグをボトム目指して沈めているときに、「ん?着底したかな?いや、してないかな・・・?」と不安に思うことがあるとは思いますが、そんなときは【ジグの重み】を調べることで、着底しているかどうかを見極めることができます。
方法としては、ボトム着底を知る一番簡単な方法なので、ぜひ試してみて下さいね!
具体的なやり方ですが、「そろそろ着底したかな?」と感じた時点で、ロッドを上方向に(軽く)持ち上げてみます。このとき、すぐにでも手元に重みを感じたときは【沈んでいる最中】なので、もう一度沈めます。
反対に、ロッドを持ち上げたときに【フワっとした感じ】、要するにテンションが抜けているように感じた場合は、リグがボトムに着底し、ラインスラッグがでている状態であると判断し、リトリーブを開始して下さい。
あまりにも風強くラインがたるんでしまう日はダメですが、ボトム着底を知る上で一番簡単な方法ではあるため、初心者であっても上級者であっても、比較的簡単にボトムを取ることができますよ。
所謂「ロッドに聞きにいく」というやつですね。慣れると簡単なので、ぜひお試しあれ
時間を計る(カウントダウンする)

単純に、キャスト後の着水からボトムまでにかかる時間を計ることで、次のキャストからはカウントダウンをするだけでボトムがとれてしまう・・・という方法です。
だから・・・そもそもボトムを取れないんだって!!と思うでしょうが、先程の【ジグの重みで確認する方法】と組み合わせることで成立する方法なので、ぜひ知っておいて下さい。
方法としては
- 着水後、まずは10秒沈めてみる
- その時点でボトムを確認できれば5秒で沈めてみる(微調整)
- 10秒でボトムを取れないときは15秒でやってみる
- その後、ボトムが取れるまでは5秒刻みで沈めてみる
要するに、ボトムを取れるまで5秒刻みで確認していくことで【ボトムに着底するまでの秒数】を最終的に知ることができる・・・って方法です。後はキャスト後にカウントダウンを行うことで、意図せずともボトムが取れてしまう・・・そんな感じですね。
ただし、海には干満の差があり刻一刻と流れの強弱が入れ替わっているため、1時間に一度ペースでボトムを取り直し、再度カウントダウンを入れてやることをおすすめします。
ボトムまでの秒数を知れば後が楽になる
ラインやティップを見る

主にデイゲームで使う方法(視認性が良いことが条件なため)で、文字で説明することが凄く難しい方法なのですが、(キャスト後の)ラインやティップの動きを見ることでボトム着底を簡単に知ることができるようになります。
まずは「ティップ」ですが、よーく見ていると、ボトム着底と同時にティップが「チョン!」と動きます。凄く静かに動くため見逃してしまいがちですが、これほどボトム着底を正確に見抜く方法は他にありません。
次に、ラインの動きを見て着底を判断する方法ですが、この方法は文字では(凄く)伝えにくいです・・・。

着水後、余分に出たラインスラッグを巻取り(ピン!っとテンションがかかるように)、再度ベールを起こしてラインを送り出します。このとき、上写真のように指でライン放出を抑えるようにし、ラインにテンションがかかった時点で2秒ほど離してみて下さい。
するとラインは弧を描いたようになりますので、再度ラインにテンションが掛かるまで指で放出を止めておき、ピンと(ラインが)まっすぐになった時点でまた2秒ほど指を離します。
これを繰り返していくと、ラインに動きがなくなります(指を離すと出ていたラインが出なくなる)ので、その時点で【ボトムに着底した】と判断し、リトリーブを開始して下さい。(風の強い日は不可能です)
ラインの動きが止まったときが着底の合図
慣れるまではジグヘッドを重たくするのも一つの手

メバリングやアジングでボトムが取りにくい・・・その理由はやはり「使用するリグの重さが軽い」ということなので、根本的な【ボトムを取れない原因】を排除するため、慣れない内は使用するジグヘッドの重さを重たくしてみるというのも一つの手です。
例えば、1gでボトムが取れないのであれば3g、3gでも厳しいときは4g・・・みたいな感じで重たくすればオッケー。
アジングやメバリングではなぜか「重たいジグヘッドでは釣れない」というイメージが強く、そのイメージが先行してしまいがちではありますが、個人的な感覚としては「そんなことはない」と言い切れます。3gや4gのジグヘッドでも特に問題なくメバルやアジが釣れてくれますからね。それ以上にボトムを取れないことに対するデメリットのほうが大きいため、ボトムを取れないぐらいならジグヘッドを重たくしてやる・・・そんな気持ちで挑みましょう。
ジグヘッドを重くすることで、確かにシルエットが大きくなってしまったり、沈下スピードが速くなってしまったり・・・で食いが悪くなることもありますが、当然その逆も然りですからね。重たいリグのほうが食いが良い・・・ということもあるため、そのような先入観をまず取り除き、ボトムが取りやすいウエイト(重さ)でやってみることをオススメします。
ジグヘッドの重さ云々より、ボトムが取れないことによるダメージのほうがでかい
まとめ

アジングやメバリングでボトムをとるのはとても難しいけど、4つの方法を知ることで比較的簡単にボトム着底を知ることができるようになるよ!
ボトムを制することで釣れる魚も沢山いるから、この機会にぜひボトム中心の釣りを展開してみてね!きっと良い思いができるはずだよ!
ラインやティップ(穂先)の動きを見ることで着底を知ることができるよ