ただ巻きであったりライトワインドだったりプラッキングだったり、アジングは「動かす釣り」だとイメージしている人が多いと思いますが、実は「(ワームを動かさない)待ちの釣り」が地味に効いたりするんです。
待ちの釣りとは言っても、文字通りジッと待つだけではなく、簡単に言うと動きの中に止めの間を作ってあげる方法なのですが、その代表的な方法として「ボトムステイ」という方法があるので、ここで紹介していきたいと思います。
アジングでボトムステイだと・・・と声を大にして反論したい人も、もしかすると多いかもしれませんが、何事も先入観を持ちすぎていては上手くいくものも上手くいかないようになってしまいますので、騙された・・・という気持ちでぜひ一度お試しあれ。

ステイしているだけでは食わない

誤解のないよう予め言っておきますが、当然ながら「ボトムでステイを続けているだけ」では、アジが反応してくれないことが多いです。中には反応するアジもいるかもしれませんが・・・効率よく釣りを展開するためは、ずっとステイし続けるというのは非効率という言葉しか出てこないほどは非効率的です。
例えば、キャスト後にボトムへ着底させ、そのまま10分間放置・・・ってのは止めておこう!ってことですね。
アジングにおける「ボトムステイ」の考え方としては、ただ巻きやリフト&フォールなどのアクションの後にボトムへワームを沈め、少しの間【ステイ(待つ)するもの】と思っていて下さい。
沈めておくだけでは食わないことのほうが多い
アジはずっとワームを見ています

ずっと見てるよ
アジを含む青物は【動きのないものには反応が薄い】と考えられていますが、何かしらの動きがあった後のステイ(待ち)に関しては、関心を示したアジがワームのことをずっと見ているものだと個人的には考えています。
このときのアジの気持ちを言葉で書き表すと、「え、さっきまで泳いでいたのに急に止まるなんて・・・疲れた?死んじゃった?うーん・・・」と考えているに違いないので、とにかくしばらくの間、周りをウロウロ泳ぎながらワームを観察しているのです。
そして、次の動き(巻き上げなど)があった瞬間に、肉食動物の本能としてたまらず反応してしまい、食らいついてしまう・・・というのが、ボトムステイでアジが口を使うときのメカニズムです。所謂【リアクションバイト】ってやつ。
ボトムステイ後の動きが大事
ただ巻きからのステイ、ジャークからのステイ

アジの興味をワームに引きつけよう
アジングでボトムステイさせるまでの過程を簡潔に説明すると、ただ巻きでもジャークでも、リフト&フォールでもトゥイッチでも、とにかくなんでも構いませんので、アジの気をワームに向けさせるよう仕向けて下さい。大事なのは、アジがワームに好反応を示しているかどうかです。
例えばただ巻きでアジの気を向けるのであれば、細かいアタリが連発する・・・とか、アジが後ろを追ってくるけど食わない・・・とか、ワームに対し何かしらの反応があることを確認してから、途中にボトムステイを挟むのが正解です。
アジがワームを見ていないのにボトムステイしたところで何の意味も持ちませんからね、この辺りは徹底しておきましょう。
反対に、アジはいるんだけどけどアタリはなく反応がよくない・・・ってときは、2〜4回ほどチョン、チョンとジャークやトゥイッチなどのアクションを加えた後、ボトムにステイしてみて下さい。
ワームのアクション(動き)でアジの捕食本能を刺激し、ボトムに落ちたワームに興味を示させます。1〜5秒ほどボトムへステイさせた後、ワームにアクションを加えてあげることで、リアクションで反応したアジがたまらずガツン!っとHITしてくることが多いので、ぜひお試しあれ。
ボトムステイする前に、アジの気をワームに向けておく必要がある
まとめ

アジングでのボトムステイは一般的に使われるテクニックではないけど、状況によってはアジの反応が頗凄く良くなることもあるので、戦略の一つとして考えておいて損はないよ!
どちらかというと「アジの活性が低いとき」ほどボトムステイが効くことが多いので、「今日は渋いな・・・」ってときにでも、ぜひ試してみてね!
ボトムステイでアジを攻略しよう!